帰省で実家に帰ったらすぐにチェック!高齢者の「老い」のバロメーターとなる、ある場所の汚れとは?【ケアマネジャーの助言】
庭の草むしりをする
高齢の親にとって庭の清掃は重労働。管理ができなくなり、雑草が生え放題になっている庭を、私も訪問先で見掛けることがあります。荒れた庭は、泥棒や詐欺師に「ここは高齢者の住居です」と教えるサインにもなりかねません。もしも実家に庭があるなら、子の出番です。 草むしりや落ち葉拾いは、腰を曲げるのがしんどい親でも、座面が360度回転する補助椅子(※絶対に立って上がらないこと!)があれば多少は作業がラクに。外の空気に触れながら一緒に作業すれば、親にとっても心地よい運動になるはず。 草むしりを終えたら、季節の花を植えてみてはどうでしょうか? 使わなくなった皿をバードフィーダー(餌台)として木の枝に置いておけば、小鳥が遊びに来るかもしれません。収穫という楽しみができる家庭菜園もおすすめ。 “育てる”という行為に、親なら張り合いを覚えるはずです。植物や小鳥を通じて生命力が感じられれば、庭は親にとって憩いの場所になるはずです。 田中克典 ケアマネジャー