慣れ親しんだ”旧駅舎“との別れ…”新駅舎“開業の瞬間!「JR松山駅」激動の一日
歴代の駅長と松山駅ファンが見守る中… 「3、2、1…消灯!」(拍手) 「ありがとーーー!さようならー!!」 松山市の女性: 「松山駅が好きだったから長い歴史が終わったから悲しいなと思って。(宇和島の)おばあちゃん家に行くときによく使っていたので思い出のある場所なんです。ちょっと名残惜しいなと。レトロで好きなんですけど無くなってほしくなかった」
始発までの改札撤去&線路切り替え作業
午後11時すぎ。多くの人に見守られながら営業を終えた松山駅ですが、職員たちはここからがまた本番!あすの始発までに数々のミッションが待ち受けているのです。 ホームでは、新駅舎への通路を作るために改札の撤去作業。
さらに、松山駅から今治方面に1キロほど移動した線路上では。始発までの7時間にこれまで使っていた線路と新しく作られた高架用の線路をつなぎ合わせる工事が行われていました。 川添カメラマン: 「午後11時です。レールの切断作業が始まりました」 およそ100人の作業員が切断したレールをバールなどで2メートル離れた線路に連結させていきます。 この高架への切り替え工事は県内ではJR今治駅の高架切り替え以来、およそ30年ぶりとのこと。正確にそして、時間とも闘いながらレールが無事に連結。連結後はレールを支えるバラストと呼ばれる石を敷き詰め、押し固めていきます。 記者: 「午前2時を過ぎました。作業も大詰めです。レールのゆがみを直すなど最終調整をするための作業車がゆっくりゆっくりと松山駅方面に進んできました」
マルチプルタイタンパーという作業車がレールを持ち上げながらバラストを固め、安全に列車が通過できる線路に整えていきます。 JR四国 高原正樹 保線課長: 「軌道工事も始まって15年位になるがようやくこの日が来た。工事も順調に進んで無事に1番列車を迎えられるひとつの大きな区切りが入りそうだと少しほっとしている」 線路の切り替え工事。そして、旧駅舎には新駅舎につながる通路が一晩で完成。無事にミッション完了です。