星野氏が広島にカツ!「黒田の男気に奮い立て」
星野氏が、広島の再浮上案として提案するのが、奇襲とアウトの内容へのこだわりだ。 「昔は、広島と対戦するのは嫌でしょうがなかった。バッター一人、一人が何をすべきかをわかっていた。やらしい野球だな。そういう伝統のあるチームなのだから、アウトになるにしてもただではならない。ダメージを与える凡退というものも続けていく必要がある。 昔の広島がやっていた相手ベンチが嫌な攻め方を執拗に続けることだろう。菊池や丸ら、それをできる選手もいるじゃないか。バクチや奇襲も、どんどんやっていいと思う。負けが込むとベンチが消極的になるのは理解できるが、こういうときだからこそ、機動力を生かし、相手ベンチが『え?』という奇襲作戦も仕掛けていくべきだ」 星野氏は、ヤンキースの田中将大(26)が、2014年に成し遂げた24勝0敗のシーズンに監督として立てたベンチの戦略を黒田に重ねた。 「あのときは、とにかく序盤に1、2点を取るという作戦を立てた。序盤のランナーは、確実に先に進めて、まずノーヒットでも1点をとるということをチームに徹底した。勝ち星が積み重なっていくと、相手ピッチャーとの兼ね合いで、ゲーム展開に計算が立った。 黒田が投げるときも、先取点を徹底することだろう。計算が立つピッチャーなんだから、どんどん貯金が生まれていくはずよ」 日程上、仕切り直しとなった明日25日の阪神戦の先発は、その黒田。 「カープ女子をしびれさせる野球をやらないかんよ」 仙さんらしい檄を広島ナインは、さあ、どう聞く? (文責・駒沢悟/スポーツライター)