星野氏が広島にカツ!「黒田の男気に奮い立て」
メジャーから凱旋した黒田博樹(40)の加入で、開幕前に優勝候補のひとつに挙げられていた広島が最下位に低迷している。20試合消化時点で7勝13敗で借金「6」。チーム防御率は、2.20で2位をキープしているのだが、とにかく打てない。22日の巨人戦も菅野智之(26)ー澤村拓一(27)に完封リレーを許して、1失点で踏ん張った前田健太(27)を援護できなかった。 チーム打率.253は、リーグ5位、チーム得点49は最下位で、1試合の平均得点「2.45」も最下位。先制された試合は1勝10敗だ。防御率、1.50の前田は、5試合連続で7回自責点2点以内のハイクオリティスタートを守りながらも1勝2敗と勝ち星に恵まれない。15日のヤクルト戦、22日の巨人戦は、いずれに0-1で敗戦。2勝1敗の黒田にしても援護があれば3勝1敗の数字だろう。故障で不在の昨年の本塁打王、エルドレッドに代わり、メジャー通算52発のネイト・シャーホルツ外野手(31)を緊急獲得して、19日の中日戦からクリーンナップに並べているが、21日の巨人戦では、4三振。日本野球への対応にてこずっていて、まだ救世主とはなりえていない。 「広島にカツ!」と声を挙げるのは、燃える男、前楽天監督の星野仙一氏だ。 「黒田の男気が選手たちに通じていない。黒田の決断は、広島だけでなく球界全体に大きな影響を与えた。広島ファン以外もスタジアムに黒田を見にくる。なのに、広島を見ていると、その黒田の男気に触れて振るい立つような姿が見えないのは寂しいよな。黒田一人では勝てないんだから。 黒田だけでなく、マエケン、ジョンソンと揃った先発陣が頑張っているのに、点をとれなきゃ勝てない。黒田の生き様をもっと勉強すべきだ。野球に対する考え方、私生活の過ごし方からトレーニング、スケジュールの立て方まで、それらを吸収して結果に変えていかないと。 黒田が投げる日以外にも、奮い立つ雰囲気をチーム全体に作っていく必要があると思う。とにかく打線が、淡白すぎる。今年、広島が優勝を逃したら、当分チャンスはないぞ! 」