小林虎之介“太一”、中沢元紀“航平”とのキスを思い出し「嫌じゃなかったらどうすんだよ」<ひだまりが聴こえる>
中沢元紀と小林虎之介がW主演を務めるドラマNEXT「ひだまりが聴こえる」(毎週水曜深夜0:30-1:00、テレ東系)の第6話が、8月7日に放送された。キスについて航平(中沢)から「太一が嫌がるようなことはしない」と言われて「嫌じゃなかったらどうすんだよ」という太一(小林)の様子が描かれ、胸がキュンと痛くなった。(以下、作品のネタバレを含みます) 【写真】真剣な表情でノートをとる小林虎之介“太一” ■不器用な二人の心を繊細に描いたヒューマンラブストーリー 本作は、文乃ゆきによる同名コミックが原作。難聴によっていつしか人と距離を置くことが当たり前になってしまった大学生の杉原航平(中沢)と、明るくまっすぐな性格の同級生・佐川太一(小林)が、聴覚に障がいのある生徒に講義内容をリアルタイムで伝えるボランティア“ノートテイク”によってつながっていく姿を描く、切なくもはかないヒューマンラブストーリー。 また、太一の友人・横山智紀(通称:ヨコ)を宇佐卓真、同じく太一の友人・安田哲(通称:ヤス)を夏生大湖、料理教室の先生である航平の母・杉原涼子を西田尚美、太一の祖父・佐川源治をでんでんが演じる。 ■太一は難聴の航平のノートテイカーとなる 中学の頃、突発性難聴を発症して以来、人と距離を置くことが当たり前になった大学生の杉原航平。ある日、いつものように1人でお弁当を食べようとしたところに同級生の佐川太一が突如現れる。バイトをクビになり、お腹を空かせていた太一に、航平は無言で自分のお弁当を差し出し、去っていった。 その後、航平は耳が聞こえづらいことを知った太一は、お弁当のお礼にと、聴覚障がいのある生徒に講義内容をリアルタイムで伝えるボランティア“ノートテイク”に自ら名乗り出て、1回につきお弁当1個を条件に航平のノートテイカーとなることに。 ギクシャクしていたが、無事に仲直りした航平と太一は、ヨコの誘いで一緒にキャンプへ行くことに。 ■航平「太一が嫌がるようなことはしない」 夜、太一と航平は外で星を見上げ、「星って手話でどうやるの?」と太一が聞き、航平が太一に手話を教える。“太一”の名前を指文字で航平が教えると、太一が上手くいかず、航平が手を添えて形を教える。航平は手に触れてハッとしたように視線を逸らすが、太一は気づかずに指文字に夢中になっている。 うまくいくと太一は目を輝かせて「できた!こう?」と航平に指文字を示すと、航平はその手を取って「そんなに無防備だと、またキスとかされちゃうよ」と言う。戸惑って太一が視線を落とすと航平は「冗談」と苦笑する。 部屋で皆で雑魚寝する中、太一は眠れずに航平とのキスを思い出す。すると隣で横になっている航平が「もうあんなことはしないよ」と言う。太一が航平のほうを向いて「え?」と聞くと、航平は「太一が嫌がるようなことはしない」と言う。太一が「嫌じゃなかったらどうすんだよ」というと、「え?なに?」と聞き返す航平に「なんでもない」と太一は言って、航平と反対側を向いてしまうのだった。 いつもしっかりと航平に言葉を伝える太一が「なんでもない」とごまかすほどに、太一の心が揺れていることが伝わってきて胸がキュンと痛くなった。 ◆構成・文=牧島史佳