《「もはや死語」な流行語ランキング》2位の一発屋芸人を抑えた1位は今や“セクハラ”ワード
断トツ1位の“関西弁”
2位は「へぇ~」(2003年)。 「話を聞いているときについ言ってしまう」(神奈川県・53歳・女性)、「流行語というより、普段から使っている言葉がたまたま流行った感じ」(東京都・53歳・男性)、「流行語とは知らない。驚いたときには普通に使う」(大阪府・64歳・男性)、「流行り廃りの前になじんでる」(鹿児島県・59歳・女性)と、51票獲得。 フジテレビ系の人気バラエティー番組『トリビアの泉』で多用された。 「今ではNHKのアナウンサーがリアクションで普通に使ってる。オフィシャルに近い場面で使われて、言葉として昇格しているなという気がします」 1位は「知らんけど」(2022年)。 「関西人が昔から普通に使う言葉」(大阪府・62歳・男性)、「大阪人なので以前から使っていたが最近は使うとウケるのでうれしい」(愛知県・65歳・女性)、「結構な人が臆測でものを言うときに使っている」(広島県・64歳・男性)、「大阪人の口癖なので、消滅することはないと思う」(島根県・67歳・男性)、「友人などから毎日のようによく聞く」(京都府・38歳・女性)と、ダントツの146票を獲得。 もともと関西で使用されていた言葉で、汎用フレーズとして定着した。 「流行語としてのブームはやがて収束するけれど、言葉自体は従前からあり、流行りを超え日常の中で使われていくその好例」 トップ5に並んだ死語の流行語、今も使う流行語。やくさんが改めて分析する。 「瞬間風速を味わう言葉と汎用性がある言葉、その2つが見事に並んでいる。今年のノミネート語も分類してみると、これは使っていく言葉だな、瞬間風速を楽しむ言葉だなと分けられるはず。大賞の発表結果を楽しんでもらえれば」 来年はどのような流行語が生まれるのだろうか─。 やくみつる 漫画家。早稲田大学商学部卒業。1981年『まんがタイム』誌でデビュー、1996年文藝春秋漫画大賞受賞。コメンテーターとしても活躍中 取材・文/小野寺悦子