《「もはや死語」な流行語ランキング》2位の一発屋芸人を抑えた1位は今や“セクハラ”ワード
いまや“セクハラ”な流行語がトップに
2位は「ラッスンゴレライ」(2015年)。 「一発ネタで翌年には消えていた」(愛知県・58歳・男性)、「記憶には鮮明に残っているが、あっという間に使わなくなった」(千葉県・62歳・男性)、「そもそも8・6秒バズーカーが短期一発で終わっており、もはや多くの人の記憶から遠ざかってしまっている」(東京都・59歳・男性)、「今ではまったく聞かないし、そもそも何が面白かったのかも覚えていない」(京都府・54歳・女性)と87票獲得。 お笑いコンビ『8・6秒バズーカー』のリズムネタで、一躍ブレイク。 「恐ろしいことに、選考委員の自分自身、選んだことを覚えていない。わずか10年前なのに、完全に忘れていた。そんな悲しい流行語」 “流行語に輝いたお笑い芸人は消える”というジンクスがあるが─。 「いやいや、やっぱり一度当てた人は強いですよ。この秋、三重県の温泉地のイベントにお笑いコンビのクマムシ(「あったかいんだからぁ」で2015年にノミネート)が出ていたのを見たけれど、トリを務めているし、お客さんもいちばん集まってた。演歌の人と同じで、一生ものの大切な営業ツールとしてしたたかに生きている。お笑いの方はみなさんそこを狙っていると思うけど、今はそうしたネタを披露する番組がないので厳しい」 1位は「だっちゅーの」(1998年)。 「今言うと恥ずかしい」(大阪府・56歳・男性)、「発言者がもう表舞台から下りている」(東京都・50歳・女性)、「今使ったら引かれると思う」(東京都・60歳・女性)、「26年前の言葉で、さすがに今さら使っていたら驚き」(奈良県・48歳・男性)、「お笑い系にありがちな一過性の流行語だから」(福岡県・58歳・女性)と、133票獲得。 お笑いコンビ『パイレーツ』の決めゼリフで、胸を寄せて谷間を見せるセクシーポーズとともに流行した。 「当時、パイレーツにお会いしてサインをいただいていました。ただ『ラッスンゴレライ』もそうですが、キャラクター自体が消えてしまうとそれを使う機会がなくなってしまう」 加えて今となっては、社会的な問題も横たわる。 「一過性の流行という意味でもそうだけど、だいたい今ではあのポーズは無理ですよね。当時はノリでやれていたけれど、今はハラスメントにとられてしまう。過去の流行語の中には時代的にムリな言葉がたくさんあって。例えば『オバタリアン』(1989年)などもそうで、おばさんを貶めるような側面もある。だから言葉としては永遠に葬り去られてしまう気がします。でもそうして時代を反映する言葉だからこそ、逆に記録しておかなければいけない。“そういうのが許された時代だったんだね”と後から思い返すのも興味深い」