現役世代への徹底投資…維新・ブロガー議員が語る“国民民主とどう違う”? 連立入りは“限りなくゼロ”
■足りない人に“リアルタイム給付” デジタル歳入給付庁とは?
日本テレビ・鈴江奈々アナウンサー 「維新の公約のなかでは、ベーシックインカムについても触れられていますね。最低ラインの所得・収入を保証するというイメージなんでしょうか」 音喜多議員 「年金制度を維持するのであれば、賦課方式よりも積立方式が良いと選択肢を示していますが、提案しているベーシックインカムが導入されれば、全部切り替わっていきます」 「前回の選挙で、例えば月7万円ぐらいの支給をやりますよとしました。今回は進化させて、“デジタル歳入給付庁”というものの法案を出しています。所得や資産をデジタルの力を使って、ほぼリアルタイムで把握できるような制度を作り、それで最低基準はどこかを決めて、足りない人にはほぼリアルタイムで給付を行います」 「足りている人から、当然所得税とか資産課税で取るということは、多分技術的にはできるはずなんです。そうすると、ベーシックインカムみたいに“事前に全部配れ”ではなくて、その分を払えばいいので、極めて合理的に恐らく財政運営することができる」 鈴江アナウンサー 「全国民に一律に払うものではなく、所得が少なくて困っている人に対して、デジタル上での情報を駆使して払っていくイメージですか?」 安野氏 「銀行口座も紐付けができるようになると、行政側から必要な人にプッシュでお金を送っていくことができるようになる。私も都知事選のマニフェストで、今までの“プル型の支援”じゃなくて、“プッシュ型の支援”が大事なんじゃないかという話をしていた。そこはすごく納得できる部分ですね」
■“大臣のポストを一つあげる”と言われても…
安野氏 「ブロードリスニングを見ると、“連立政権の可能性と維新の役割”というようなことが多く語られている。自公過半数割れ、となったら、維新は与党、自民党に対してどう向き合うんですか」 音喜多議員 「結果を見なければ“絶対”はないですが、結論は是々非々だと思っている。まず連立に入るかどうかといったら、僕はゼロだと思います。限りなくゼロだと」 鈴江アナウンサー 「それは維新の中でそういう議論がされて、そういう温度感であるとかですか?」 音喜多議員 「結論ではないですが、やはり今の裏金問題に反省がない自民党と、政策がかなり不一致な政党の中に入って、“大臣のポスト1個くれる”と言って、連立与党になるということは、考えづらいと僕は思いますね」 「政策によって一致がするところがあれば賛成するし、反対もする。いろんな駆け引きが生まれて、いろんな交渉があるわけですよ。“この法案を通したいけど、維新以外は賛成する可能性がゼロだ、何とかしてくれ”と言われたとする。ウチも本音は反対でも、例えば“マイナポータルの義務化をのむんだな”とか、“ライドシェアの全面解禁をいつまでにやるんだな”とか、一個一個駆け引きをしていく。そういう形が想定されるんじゃないかと思います」 安野氏 「維新さんが与党になるというのは、もう連立ではなくて、単独過半数を取らないとならないと捉えていいですか?」 音喜多議員 「単独政権を目指しています。自民党が割れた時にくっつくとか、そういう話はもしかしたらあるかもしれないですけど、今の自民党、特にこの政治不信に陥って、腰が定まってない自民党とそのまま組むということは確実にあり得ないと思いますね」 鈴江アナウンサー 「逆に立憲民主党など、野党のメンバーの中で、さらに協力関係を強めていくということはどうなんでしょうか?」 音喜多議員 「これも政策次第。共産党は、根本が違っている部分が多いので難しいと思います。立憲民主党は時に組める面もあると思いますけれども、 憲法とか安全保障に関して距離があるので、その点から考えると野党側で連立する可能性は100%ないのかなと思います」