北陸放送

石川県の奥能登で、新しい病院の設置を求める声が上がる中、馳浩知事は奥能登4病院の将来的な機能集約を見据え、データの分析や収集に着手したと明らかにしました。 【写真を見る】「医療が貧しく不憫」 地震で窮地の奥能登地区の医療体制 新病院建設求める声もあがる中石川県はデータ収集や分析進める 市立輪島病院や珠洲市総合病院など、奥能登にある4つの公立病院では震災前と比べ入院患者の数が半減していて、のと里山空港近くでの全科常駐の新病院設置を求める声があがっています。 堂前利昭議員「医療が貧しく、不憫なため子どもたちに『帰ってきて』と言えない…親の何とも言葉にならない意見もたくさん寄せられた。仮に（病院を）作らないとなれば、知事の言う『能登の復興なくして石川県の発展なし』はただ言うとることになりますよ」 18日の石川県議会一般質問で、同僚の議員から「がんばれ」などといった声が飛ぶ中、被災地の珠洲市・能登町・穴水町が選挙区の自民党の堂前利昭議員は早期の新病院の建設を求めました。 これに対し馳知事は、将来の医療需要を予測するためデータ収集や分析作業に既に着手していると答えました。 石川県・馳浩知事「今ある公立病院を廃止するのか、何らかの形で何らかの機能を残すのか、議論する必要があると思っている」 馳知事は、経営主体を含め2025年度中に方針を固めたいとしています。