首位の明大、FW中村草太主将が1得点1アシスト…初の無敗Vへ「大学サッカー界をけん引する存在でなければならない」【関東大学サッカー】
第98回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)は2日、第20節(全22節)の6試合を行った。首位の明大は東京都世田谷区の明大八幡山グラウンドで東洋大と対戦し、2―0で勝った。前節まで明大と勝ち点で並んでいた2位の筑波大は1―1で国士舘大と引き分け。この結果、明大が筑波大に勝ち点で2ポイント差をつけた。次節にも明大の2シーズンぶり8回目の優勝が決まる。 明大の大黒柱が2試合連続で1得点1アシストの活躍を見せた。来季から広島入りすることが内定しているFW中村草太主将(4年・前橋育英)だ。前半36分に前節に続く右足PK弾を蹴り込むと、同45分には右サイドからの正確なクロスボールで味方のスーパーボレーゴールを演出した。 「(得点やアシストの部分で)数字を残して、チームを勝たせることを去年から意識しているので、そこを体現できたところが素直にうれしいです」 この日、筑波大が引き分けたことにより、得失点差だけでなく、勝ち点でも上回ったが、気持ちにゆるみはない。 「自分たちがひとつでもこけたら、一気に状況が変わる状態なので、自分たちがやるべきことをするというところに集中しています」 ここまで14勝6分けと負けなしが続く。無敗での関東大学1部リーグ制覇は現行の12チームによる2回戦総当たり制になってから前例がない。 「明治は大学サッカー界をけん引する存在でなければならないと思っています。自分の中では1位以外はあり得ません。優勝したいというよりは優勝することが責務だと思います。無敗優勝にもこだわりたいです」 個人的には昨シーズンに続く得点王&アシスト王のダブルクラウン獲得をもくろむ。現在、11ゴール8アシスト。得点数は首位タイでアシスト数は単独トップと視界が開けている。 「去年の記録(16ゴール12アシスト)を超えることはほぼほぼ不可能かなと思っているんですけど、(個人2冠を)狙える位置にいるので、取りたいというのが正直なところです。自分のやるべきことをやっていけたら、優勝も個人タイトルもついてくるのかなと思っています」 一時期、調子を落としていたが、ここ2試合でかなり復調してきた。 「(不調で)2、3カ月くらいちょっと苦しかったんですけど、(前々節の前に)体が軽くなったというか、(調子が)戻ってきているみたいな感覚がありました」 それを結果で示したのが2試合連続の1得点1アシストというわけだ。今節の東洋大戦では秀逸のキレとスピードを披露。大学レベルでは止められない背番号10がVロードを突き進む。
中日スポーツ