宇宙でも活用が進むプラスチックパッケージ、TIが主導した新規格「QML Class P」とは?
QML-Pはまだ新しい規格であるため、メーカーとして製品を提供しているのは、今のところTIのみ。そのTIにしても、製品はまだ少ないものの、今後、QML-Vの製品ラインナップを、広くQML-Pでも提供していく予定だという。 今後、QML-Pが製品ラインナップをフルカバーすれば、QML-Vはもう不要になるのか。この疑問に対し、バジェ氏は「セラミックの方が長く使われていて、データ量も多い。ミッションによって要求は様々なため、どうしてもセラミックじゃないと、というユーザーもいるだろう」という見方を示した。
「現在提供しているQML-Vのラインナップに対し、追加でQML-Pというオプションを提供できるようになったのは、顧客にとって重要なメリット」とバジェ氏は強調。「宇宙市場では、今後も様々な新しい課題が出てくるだろう。我々はそういったあらゆる課題にソリューションを提供していきたい」とした。
大塚実