配球の読みは超一流 他球団のファンからも愛される「巨人の天才打者」は
打てばチームが盛り上がる
昨年は75試合出場で打率.259、6本塁打、19打点。代打で34打数10安打、打率.294、1本塁打、6打点の好成績を残した。 昨年一軍打撃チーフコーチを務めたデーブ大久保氏は、「チョーさんの読みは、見ていてやはり超一流です。昔の人で例えるなら、巨人の場合は吉村(吉村禎章)さんですかね。抜群に配球を読むのがうまかったですね。西武で言うと秋山幸二さんです。こうちゃんも実際には配球を読んで打つ打者でした。そういうレベルの打者です。その彼が調子を上げてきているのですから、頼もしいばかりです。あとは体調を見ながら、原(原辰徳)監督が出場機会を考えていくことになります。チョーさんの人間性は素晴らしく、ミスターナイスガイ。だからこそ、彼がヒットを打ったときなどは、当然のようにチーム全体が盛り上がります。それもまた後半戦での追い上げには欠かせないのです。その意味ではいい形での勝ちゲームで次の試合に臨めるという感じで見ています」と働きぶりを高く評価していた。 今季は6月25日のDeNA戦(新潟)で、9回一死二塁の好機に代打で登場すると中前適時打を放ち、通算1500安打を達成。広角に安打を打ち分ける天才打者の技術はさびついていない。スタメン出場は16試合にとどまっているが、代打の切り札として打率.281と勝負強さは健在だ。共に戦う仲間たちと阿部慎之助監督を胴上げへ。ラストスパートで力を出し尽くす。 写真=BBM
週刊ベースボール