スマホの「SIMロック」はなぜなくなったのか? なくなって気づいた意外なデメリット
具体的に「SIMロック」はいつからなくなった?
最後に、参考までにSIMロック廃止の経緯・時系列もご紹介します。 ■2015年「事業者によるSIMロック解除が義務化」 2015年5月、総務省は通信事業者に対して、一定の条件下でSIMロック解除を義務化。これにより、消費者は端末購入後一定期間経過後にSIMロックを解除できるようになり、他社のSIMカードを利用することが可能となりました。 ■2021年「新規のスマホ購入時は原則SIMロック解除」 2021年10月1日以降、総務省のガイドラインにより、新規に発売されるスマートフォンは原則としてSIMロックがかかっていない状態で販売されることが義務付けられました。これにより、消費者は購入した端末をどのキャリアでも自由に利用できるようになり、キャリア間の乗り換えが簡単にできるようになりました。 2015年のSIMロック解除の義務化から10年弱が経ちましたが、この約10年は「通信と端末の分離」が一気に進んだ時代だったと言えるのではないでしょうか。 SIMロック禁止は一見するとメリットが目立ちますが、キャリアおよびメーカーが独自サービスや意欲的な製品開発に取り組んだり、大胆な値引きにチャレンジする余地が大きく削られてしまったという側面も否めません。SIMロック禁止にデメリットはなかったのか、という点はもしかしたら今後検証が続けられていくべきポイントかもしれません。
オトナライフ