10管の精鋭集う 警備救難競技大会 制圧・人命救助・災害広報と幅広く 鹿児島県
鹿児島放送
活火山や多くの離島を擁する地域で自然災害や有事に備えようと、第十管区海上保安本部の海上保安官らがその技能を競いました。 ■泉水朝陽アナウンサー■ 「海の安全を守る第十管区海上保安本部。その精鋭たちが、警備救難の技術を競い合っています」 制圧術は、空手・柔道・剣道の要素を複合したもので、抵抗する犯人を制圧する術を競います。 ■巡視船こしきの片平永遠・機関士補■ 「ただ殴る蹴るではなく、細かい技術をみんなで研究するのもひとつの楽しみ。まずは自分の身を守り、国民の皆様の安全と生命を守れるように取り組みたい」 ちょっと意外な部門もありました。 人命救助の要となる災害広報。地震や豪雨など自然災害が多発する中、現場の被害情報をすばやく把握し、被害を最小限に抑えることが目的です。十管が、2年前から独自に、実施しているもので、航空機から撮影した被害状況を地上に適切に伝えるいわば「実況」の競技です。 ■巡視船おおすみの福守鈴華・通信士補■ 「噴煙が南西方向に向かって継続的に噴出している状況である。午前11時30分。2人目の機動救難士が避難所の屋上へ降下完了した。これより避難住民からの状況調査を実施する」 このほか、人命救助や拳銃操作の正確さを競う種目が行われ、保安官らが真剣な眼差しで競技に臨んでいました。 ■第十管区海上保安本部警備救難部の村本克己・部長■ 「今年度に入り、10管区ではケミカルタンカーの座礁事故や日向灘地震、台風10号があった。日本の海をしっかり守っていきたい」