すでにレッドオーシャンにみえるが…「今さら」TikTokを始める、納得の理由【登録者数100万人の経営者が解説】
「独自のコンテンツ」を生み出すために持つべき“視点”
TikTokでの成功の鍵は、「ニッチを狙う」こと。単にニッチと聞くと、狭いジャンルをイメージするかもしれませんが、私たちが言いたいのは「掛け算のアプローチ」です。 あるジャンルと別の興味や需要を組み合わせることで、新しいコンテンツを生み出すことができます。「会社×料理」や「会社×アニメ」、「会社×家電」といったように、会社に異なる要素を掛け合わせることで、独自性を持ったコンテンツが生まれます。 掛け合わせる要素には、多くの人々が興味を持つものを選ぶと効果的です。食や恋愛などの分母が大きいジャンルは、多くのフォロワーを惹きつける力があります。一方、スポーツのようなジャンルは、特定の層に深くアピールする力があります。 最終的には、この「掛け合わせ」を活用して、自社の商品やサービスに合わせた、オリジナルのコンテンツをTikTokで展開することが大切です。 この方法で、新しいファンを獲得し、独自のブランドを築いていくことができる。TikTokの可能性は、まだまだ広がっています。 私たちがTikTokを利用するにあたり、重要なのは独自性を持ったコンテンツを展開すること。人気のあるジャンルを取り扱っていると、確かに多くの人々の目に留まるチャンスは増えますが、その反面、ライバルも増加します。 最初は、そのジャンルがまだ未開拓であったことから、楽に目立つことができたかもしれません。しかし、人気のジャンルというものは、どんどん競合が増えていくものです。 このような状況下では、どのように差別化を図るかが問われます。ここで重要になるのが、今まで試みられなかった発想、あるいは「転換のレベルの発想」を持つことです。 具体的には、異なる要素やニッチなジャンルを複数掛け合わせることで、新しいジャンルやトピックを生み出すことです。 例えば、「会社×恋愛×笑い」といった組み合わせなら、会社での日常や恋愛のエピソードを、ユーモアを交えて展開する動画が考えられます。 また、「会社×ダンス×笑い」ならば、職場でのダンスバトルや面白おかしいダンスチャレンジを行うなど、多くのアイデアが浮かびます。 組み合わせる要素は3つ以上にするとさらにオンリーワンのジャンルを確立できる可能性が高まります。「会社×メイク×物真似」では、職場でのメイクチャレンジや、有名人の物真似をしながらのメイク動画など、新しい形のエンターテインメントが生まれるでしょう。 あるいは、「会社×フィットネス×クイズ」のように、職場でのフィットネスチャレンジとクイズを組み合わせることで、視聴者とのコミュニケーションを深めることができます。 結局のところ、要素の組み合わせは無限大です。しかし、その中で最も大切なのは、あなた自身のパーソナリティや特色を活かした、オリジナルなジャンルを見つけることです。TikTokでの成功は、そういった独自性を持ったコンテンツを発信することによって、築かれるのです。 長野 雅樹 株式会社リンクロノヴァ 代表取締役社長 鈴木 啓太 株式会社リセンダー 社員
長野 雅樹,鈴木 啓太
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