例年になく遅い「鎌倉の紅葉」を現地リポ! ライトアップも実施中の長谷寺の様子は?
関東地方有数の観光地、神奈川県鎌倉市が紅葉シーズンを迎えつつある。 鎌倉の紅葉は、例年11月下旬から12月上旬頃に見頃を迎えるが、今年は長く暑かった夏の影響か、色づくのが非常に遅い印象だ。11月25日に確認した、鎌倉の主な紅葉の名所の様子をリポートする。 【画像】観光名所を効率良く巡れるハイキングコースマップ
◆北鎌倉の円覚寺・建長寺
最初に足を運んだのは、JR横須賀線の北鎌倉駅から徒歩1分の円覚寺だ。横須賀線の線路に面した円覚寺総門前の紅葉は、日の当たる表面は色づきつつあるものの、全体的には緑の葉が多く、今のところ2~3割の色づき具合だった。 次に向かったのは同じく北鎌倉の建長寺。円覚寺からは県道を鎌倉駅方面へ徒歩17分ほど。建長寺の紅葉は裏山にまつられている半僧坊へと通じる「半僧坊道」沿いに集中している。年によっては燃えるように真っ赤に色づくこの付近の紅葉だが、今年は表面がすでに赤茶けており、きれいな色づきはあまり期待できそうもない。
◆海蔵寺・源氏山公園は色づき良好
建長寺から北鎌倉駅方面へ少し戻ると長寿寺という寺院がある。この長寿寺では本堂に腰掛けて庭園の紅葉をゆったりと楽しめるが、こちらも色づきはまだまだだった。 長寿寺を出たら、亀ヶ谷(かめがやつ)坂と呼ばれる、長寿寺脇の細道を進もう。アップダウンがあるものの舗装されているので歩きづらくはない。坂を越えると岩舟地蔵堂という小さな地蔵堂があり、その先で横須賀線のガード下をくぐる。ここから道標のサインに従い、海蔵寺を目指す。 海蔵寺は、いかにも鎌倉らしい地形の谷戸(やと)の奥にたたずむ小さな寺院だ。その門前の紅葉は、比較的色づきが進んでいた。 海蔵寺から来た道を少し戻り、次は化粧(けわい)坂切り通しを経由して源氏山公園を目指す。この化粧坂は晴れた日でもぬかるんでいることが多く、滑らないように要注意だ。 源氏山公園は標高93mと周囲より少し高い場所に位置し、日当たりもいいせいか、芝生広場の源頼朝像の周囲の紅葉は、すでにきれいに色づいていた。