Dream5時代は「早く大人にならなきゃ」 俳優転身8年、26歳で見えた“弱い自分”との向き合い方
写真集に続く「新たな目標」は“オール自主製作”の作品
ソロ活動となって8年。テレビドラマや映画、舞台を数多く経験してきたが、「(俳優としての)手応えは本当に感じたことがないです(苦笑)」と、日比は謙虚な姿勢を貫く。 「一つひとつ階段を上っている感覚というか、いただいたお仕事を丁寧に精一杯やろうという気持ちで日々過ごしています。好きな俳優さんはたくさんいます。最初はその真似をするところから始めて、いろんなものを見あさって研究したりしていましたけど、今は自分が経験したことから引き出しが出せるように意識しています。誰かを目指してゴールを決めてしまうと、可能性を狭めてしまう気がして。視野を広く持って、これからたくさんの作品に出会いたいです」 今年26歳となり、今回の写真集で「新たな目標」を見つけたと日比は明かす。 「まず、今回の撮影が本当に楽しくて、撮影中から写真集をもう1回出したいと思っていました(笑)。今回は暖かい場所に行ったので、次は寒いところかなとか、海外に行けたらな、とか考えています。あと、ぼんやりと、書籍や映像など自主製作できたらいいなと。今回、編集の方、スタイリストさん、ヘアメイクさんを含めて信頼できる皆さんが丁寧ですてきな仕事をしてくださって、刺激を受けたというか、『〇〇をしてみたい』とインスピレーションを受けました。過去に写真展を2回開催させていただきました。企画の立ち上げから携わったものはありますけど、ゼロから完成まで全て自分で、という経験はまだなくて。いつか挑戦してみたいですね」 日比美思――。両親から授かった名前には、「美しい思いやりのある子に育ってほしい」という願いが込められている。「両親は『名前は最初のプレゼントだから』と言ってくれていました。名前に恥じないように、願いに応えられるように、頑張るしかないです」。日比は自分と向き合いながら、一歩一歩人生を歩んでいく。 □日比美思(ひび・みこと)1998年9月20日、神奈川県出身。2009年に『天才てれびくんMax』のオーディションに合格し、ダンスボーカルグループ・Dream5のメインボーカルとしてデビュー。『ようかい体操第一』が大ヒットし、2014年には輝く!日本レコード大賞、NHK紅白歌合戦に出場した。16年、高校卒業と同時にグループ活動が終了、本格的に女優としての道を歩み始めた。主な出演作品は『さくらの親子丼2』(19年)、『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(19年)、『オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~』(22年)、映画『町田くんの世界』(19年)、舞台『点滅する女』(23年)、『蒲田行進曲』(24年)など。
小田智史