「子連れはタクシー乗り放題に」元アイドルのつぶやき炎上に見る、子育て世帯の悲痛な声! 現役ドライバーも思わずイライラ、もはや支援強化待ったなしか?
ママタレの苦悩
小さな子どもを持つ親にとって、雨のなか、子どもを保育園や幼稚園に送迎する日々の苦労は、まさに“地獄”のようである。意味をなさないレインコートを着て、前後に子どもを乗せて自転車をこぐその苦労は、見ているだけで胸が痛む。そんな嘆きが3月、話題になった。 【画像】『月曜から夜ふかし』でおなじみ! これが40年前の足立区「竹ノ塚」です(計24枚) 女性アイドルグループ・SDN48の元メンバーで、実業家の光上せあらさんがブログで 「国のお偉い方の皆さんタクシー券くだせぇ」 「子育て世帯は子連れの時のみタクシー乗り放題にしてくれないかな」 「もちろんいくらまでとか決めていいからさ」 などと訴え、賛否両論を呼んだのである。 小さな子どもを連れた親が運転する自転車は、普通に走っているだけでも危険なのに、雨の日は目を疑うような恐ろしい暴走車になる。保育園や幼稚園に少しでも早く着くために、一時停止のところでもスピードを出して走り、信号も無視する人もいる。 筆者(二階堂運人、物流ライター)は現役のタクシードライバーだが、小さな子どもを乗せて運転しているときは特に注意している。車内では落ち着きなく動き回るため、転んだり物にぶつかったりすることもあるからだ。また、最近の親は ・シートベルトを着用していない子ども ・着用してもすぐに外してしまう子ども に叱ることも少ない。正直なところ、その危機意識の低さに、ほとほと困ってしまうこともある。
タクシー利用の心理障壁
保育園や幼稚園への送迎にタクシーを利用する人は、乗り場から近い場所に住んでいることが多く、基本的にもうからない“短距離”の利用客である。 その上、ベビーカーをトランクに積むと、ドライバーは全身ずぶぬれになることも珍しくない。こうしたことが積み重なり、タクシードライバーの機嫌を損ねてしまうこともある。 これらはドライバーの仕事として対応すべきことなので、それを不満に思うドライバーは筋違いなのだが、不機嫌なドライバーに遭遇した経験のある母親のなかには、トラウマになってしまい、子どもを送り迎えするのにタクシーを使うのをためらう人もいる。ちなみに、筆者が以前乗せた母親は、何度もお礼をいってチップを置いてからタクシーを降りていった。 雨の日だけでなく、タクシーを利用する多くの親にとって、このようなことはストレスの原因となる。 「近距離だからといって断られたくない。 「乗ってみないとドライバーの対応がわからない」 こうした不安を解消しなければ、彼らがたとえタクシーを利用したくても障壁になってしまう。