美顔器の実力って?ホントに必要? 齋藤薫さんが語る「40代が買うべき理由」|STORY
数々の女性誌で長年活躍している美容ジャーナリスト・齋藤薫さんが、STORY読者の悩みに寄り添う連載がスタート!体の変化が目に見えて表れはじめ、不安や悩みも増えてくる40代に、美の先輩からの叡智をお届けします。 ◆読者からのお悩み【美顔器は買うべき?】 40代になり肌の衰えを感じていて、2024年の新習慣として美顔器を買おうか迷っています。そもそも美顔器って本当に必要なのでしょうか?継続して使えるかどうかも不安です。
すごく気になるけれど、決断できず…… 美顔器って、ホントに必要?
●美顔器が1番効くのが、じつは40代? 私の経験上、美顔器の効果が1番出やすいのは40代、そう言い切りたい。 そもそも40代は、化粧品の効果を最も実感しやすい時。要は“衰えは感じていても、まだ十分に後戻りできる”年代だからこそ、化粧品も効きやすいし、美顔器の効果も出やすいということなのだ。 従って、美顔器ってホントに必要?への答えは、少なくともこの世代においてはもちろんイエス!何のために?と言うなら、これはズバリ、たるみがちな肌を持ち上げることと、くすんだ肌を明るく透明に見せること。40代の頃、美顔器を使った日は、目に見えて肌が持ち上がり、透き通る明るい肌になることに感動したもの。化粧品のレベルではない、はっきりと目に見える即効性を得たいなら美顔器、そう言っていいと思う。 ● 毎日がシンデレラリフト。 毎日続ければ、ずっとキレイ ただ、美顔器で得たリフトアップの即効実感は一過性のもの。持ち上げて、明るくする手応えも、最初は1日2日しか持たないと考えてほしい。言うならばシンデレラのように、その日その日に目覚ましい効果を作るためのもの、と考えるべきなのだ。 とは言え、それを繰り返すうちに効果が積み重なってくるのは確か。正直、スキンケア化粧品の即効性も同じ、塗ってすぐに感じられる変化は、基本的にその日だけのものと考えてよく、続けることで積み重ねていくもの。美顔器は、その極端な形なのだ。あらゆる変化が劇的に表れる点に決定的な違いがあるけれど。だからこそ毎日がシンデレラケアで、持ち上がった明るい肌を保ち続けてみたいのだ。 ●美顔器とは、 “美容医療”的効果の積み立て貯金 でも機能からすれば、美容機器は化粧品の仲間ではなく、むしろ美容医療と同じカテゴリーに入ってくる。もっとわかりやすく言うならば、例えば、メスを使わないリフトアップ=ハイフのような施術が1回でもたらす効果を、RF(ラジオ波)美顔器は小分けにして少しずつ積み重ねていくためのもの。美容医療の施術との違いは出力だけ。出力を家庭用の規制に従って弱めたのが美容機器なのだ。言ってみれば美容医療の効果の積み立て貯金だから、週に2、3回はマストなのである。 ただハイフは、3ヶ月から4ヶ月に1度は受けなければならず、1回の施術代が10万円近いと考えると、半永久的に使える美顔器がどれだけリーズナブルかわかるだろう。 ●美顔器が向いている人と向いていない人がいる とても単純に、ある程度マメな人でないと美容機器は続かない、そういうイメージを持つ人は少なくないと思う。でも逆に、使ったその場ではっきりと効果が見えるという意味では、人を待たせない簡潔さがある。つまり効果を待たなければいけない化粧品の方が、根気がいると言ってもいい。効果を急ぐなら、美顔器を習慣にするべきなのだ。 でもやっぱり美顔器は面倒じゃない?と言うのならば、装着したまま施術できて両手が使えるウェアラブルの美顔器を選んで。美容クリニックに通っている人はその合間に、美顔器で効果を持続させるのもあり。 ●使わなくなっちゃうのが1番損。だから美顔器はしまわない ともかく、ものぐさな人は美顔器が続かない……確かにそう、ならば、ものぐさな人はこうしてほしい。美顔器を常に目に見えるところに置いておく。美顔器は何故か、「使ったらしまわなければ」という意識に囚われがちだけれど、むしろ歯ブラシのように、いつも身近に置いておく、それだけで続くようになるはずなのだ。 どっちにしろ美顔器は、使わなくなってしまうのが一番損。使ったら使っただけ効果が出るのに。だからいつでもどこでも手にできるように、美顔器はしまわないこと。