雲海 秋の気配 熊野古道の眼下に、和歌山
和歌山県田辺市中辺路町の山中を通る熊野古道のルート沿いで3日早朝、眼下の富田川流域に雲海が広がった。秋の風物詩として親しまれており、厳しい残暑が続く中でも徐々に秋の気配が漂い始めている。 【雲海の動画はこちら】 雲海の観賞スポットは、世界遺産に登録されている熊野古道「潮見峠」から、中辺路町小皆方面に向かって700メートルほど進んだ場所。標高は約500メートルで、東に向かって眺望が開けている。3日は午前5時45分ごろ、東の山並みから太陽が姿を現し、幻想的に広がった雲海を照らした。 雲海は山頂などから見下ろした時に海のように見える雲のこと。晴れた夜間に地表付近の空気が放射冷却で冷やされ、空気中にある水蒸気が凝結して霧状の雲が発生し、それが一面に広がる。昼夜の寒暖差が大きく、風のない朝に発生しやすい。
紀伊民報