日本は大丈夫か? □メスガキに罵られる性癖の力で山登り□アクション『ZAKO NO AHIRU』っていうのが作られているんだが?【東京ゲームダンジョン6】
「スティックを倒せば左右にゴロゴロ~!」あ、メスガキさん意外にちゃんとヒントくれるんですね。破天荒に見せながら絶対に一線を超えないことで人気を得る芸能人みたいな配慮でありがたい。
でもそこそこ売れて調子に乗って、他の売れかけたメスガキ(系の自分の立ち位置を食いかねない新興の相手)のSNSアカウントに「お前は偉くないので○んでくださーい(絵文字)予選敗退でーす(絵文字)」って煽りはするなよ! そういうポストひとつで即座に世間から消えるから! と、だんだん親心が湧いてきました。
本作のコンセプトは、平たく言えば『Getting Over It with Bennett Foddy』(以下、Getting Over It)の妙なナレーションがかわいいメスガキさんだったらなあ、というとんでもなくシンプルなものらしいです。
しかし、これは単なる人気ゲームのフォロワー作品というわけでもないように思います。ここまでネタ枠のゲームみたいにふざけたレポートを書いてますが、実はかなり巧みに作りこまれたアクションゲームでもあるのです。
アヒルの水噴出の動きやエフェクト演出、そして連打で水噴出を許さないながらも、どこでもう一度、水噴出が可能になるかのリチャージ演出。カートゥーン的なシェーディングの背景アート、なかなか上手く進めなくて停滞していたところで、少し進めたと思ったら一気に前方向にぶっ飛べる「ゴムのギミック」を入れる緊張と緩和など……「うわっ、これ作ってる人はアクションゲームの勘が鋭いな。どこが遊んでて気持ちいいかのツボを掴んでるな」と感じられました。
開発は福岡県の学生インディーサークル「FUファイターズ」という若手のチーム。僕はゲームを遊ぶときに「クリエイターのゲームやってる力(どれだけいろんなゲームに触れているか、そしてゲームのどこを面白いと分析できているか)」を結構考えるんですが、FUファイターズの皆さんはかなり「ゲームやってる力」が高いように思います。
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