波に乗り切れないソフトバンク。先制点を与えずに奪う主導権を握る野球で浮上を【伊原春樹の野球の真髄】
ソフトバンクは再び投打がかみ合った戦いを見せることができるか[写真=太田裕史]
うまくいかないときは、万全を期しても失敗してしまうものだ。泥沼の11連敗で迎えた7月24日のロッテ戦(ZOZOマリン)、ソフトバンクは先発の石川柊太がテンポのいいピッチングで7回無失点。8回は松本裕樹が三者凡退で切り抜け、初回に挙げた1点を守って迎えた9回裏、だ。マウンドにはロベルト・オスナ。それまで無敗で16セーブ、防御率0.32と相手にとっては難攻不落の守護神だ。ようやく連敗ストップかと誰もが思ったはずだ。 オスナは先頭のポランコに二塁打を浴び、無死二塁のピンチを迎えたが山口航輝を遊ゴロ、一死三塁となり岡大海の投ゴロでスタートを切った三走・小川龍成をアウトに。二死一塁となり、勝利へぐっと近づいた。打席には代打・角中勝也。オスナは初球、内角高めに151キロ直球を投じファウルで1ストライク。このコースは角中も簡単に打てない。だが・・・
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週刊ベースボール