優勝を喜ぶドジャース・山本。次の相手は最強打線のヤンキースだ (AP)

ナ・リーグ、リーグ優勝決定シリーズ第6戦（ドジャース10－5メッツ、ドジャース4勝2敗、20日、ロサンゼルス）メジャー1年目でナ・リーグ優勝を決めたドジャースの山本由伸投手（26）は、26日（同27日）のヤンキースとのワールドシリーズ（WS）第2戦の先発が見込まれる。6月7日には敵地ニューヨークで7回2安打無失点の好投。メジャー30球団で最多の237本塁打を放った超重量打線に挑む。 【写真】オリックス時代の同僚がドジャースタジアムを訪問。練習後には談笑し、旧交を温めた シャンパンファイトで盛り上がるクラブハウス。山本は小型カメラを手に、大谷をはじめ選手のお宝映像を撮影した。メジャーの投手として史上最高契約となる12年総額3億2500万ドル（約465億円＝為替レートは入団合意時）で加入した1年目に、最高峰の舞台に立つ。 「すごくありがたいですし、本当に選手としてすごく幸せな経験だなと思います」 グラウンドでは関係者らと記念撮影。クラブハウスに戻ると他の選手やスタッフが余韻に浸り、祝宴を続ける中、シャワーを浴びると帰途についた。T・ヘルナンデスやクラブハウスの職員が「何だよ、もう帰るのか？！」と両手を広げて引き留める姿を横目に笑顔で手を振り、駐車場に急いだ。 メッツとのリーグ優勝決定シリーズでは、敵地での第4戦に4回⅓を投げ、4安打2失点、8奪三振で勝利に導いた。「何とか少しですけどチームに貢献できたので、すごくうれしく思います。もっともっと貢献できるように頑張らないと、と同時に思いました」。ヤンキースとのWSではドジャースタジアムの第2戦に先発し、中5日で第6戦を任されることが予想される。 世界一には好投の再現が必要だ。6月7日、ニューヨークでのヤンキース戦。7回2安打無失点で延長十一回の末、2－1の勝利をもたらした。ヤ軍はレギュラーシーズンでメジャートップのチーム237本塁打を誇る重量打線。58本塁打、144打点でリーグ2冠のジャッジや、41本塁打、109打点のソト、ア・リーグ優勝決定シリーズで4本塁打を放ち、シリーズMVPのスタントンらは破壊力抜群だ。 「本当に素晴らしい選手がいるのはすごく分かっているので、とにかくベストパフォーマンスが出せるように頑張りたい」

由伸がスーパースターの並ぶ最強打線を封じることができれば、世界一が近づく。（山田結軌）