香川真司のスペイン2部レアル・サラゴサ移籍は“都落ち”なのか? そこを新天地に決めた理由とは
サラゴサの公式ホームページによれば、契約は2年間となっている。そこにはドルトムントやマンチェスター・ユナイテッド、そして日本代表で培った経験をサラゴサへ還元して、2020-21シーズンの1部復帰へチームを導いてほしいという期待が凝縮されている。 何よりもラ・リーガ2部は、スペインを含めたヨーロッパの5大リーグの2部のなかでも実力が拮抗し、最もレベルが高いと言われている。 22チーム体制で、1部に昇格できるのは上位2チームと、3位から6位までの4チームによるプレーオフを勝ち抜いた合計3チーム。一方で下位の4チームは問答無用で、80チームが地域ごとに4つのグループに分かれた3部相当の2部Bへ降格する。 すでに森保ジャパンの司令塔を担う柴崎岳(27)が1部のヘタフェCFから古豪デポルティーボ・ラ・コルーニャ、ストライカーとしての復活を期すFW岡崎慎司(33)がプレミアリーグのレスター・シティからマラガCFへ移籍。日本人選手が続々と新天地を求めたラ・リーガ2部へ、いよいよ香川も参戦する。 「レアル・サラゴサへ加入できてとても嬉しい。1部に戻るために戦います」 来週にも約3万4000人収容の本拠地エスタディオ・デ・ラ・ロマレーダで行われる予定のお披露目セレモニーに先駆けて、香川は翻訳すれば上記となるスペイン語を自身の公式ツイッターに投稿している。手にしたチャンスを生かせるかどうか、1部でのプレーへとステップアップさせられるかどうかは自分次第。ホームにテレリフェを迎える日本時間19日の開幕戦から、香川の新たな戦いが幕を開ける。 (文責・藤江直人/スポーツライター)