橋本環奈には“ギャル魂”が備わっていた? 朝ドラ『おむすび』ヒロインとしての心がけ
脚本・根本ノンジの描く人物は「本当にみんな愛くるしい」
ーー根本ノンジさんの脚本の魅力はどんな点にあると感じていますか? 橋本:テンポ感が素晴らしくて、台本を読んでいても「早く次が読みたい!」といつも思っています。特に大好きなのが、米田家の会話シーンです。みんなキャラクターが濃くて、みんな愛おしいのですが、特に松平健さんが演じるお祖父ちゃんが本当にナイスキャラで。こんなお祖父ちゃんがいたら最高だなって皆さん思うと思います。ずっとニコニコしているお祖父ちゃんで、温かい! そして、そんなお祖父ちゃんと反対とも言える生真面目なお父さんを(北村)有起哉さんが演じていてまた魅力的で。お母さんもおばあちゃんもノンジさんが描くキャラクターは本当にみんな愛くるしい。序盤の糸島編のエピソードは素敵なものばかりなのですが、結を演じていても迷うことが本当にないんです。結がなぜそう思ったのか、そう言ったのか、そう行動したのかが、作り込もうとせずともスッと分かる。いろんな感情が丁寧に描かれていて本当にすごいなと思います。 ーーそして、放送前から話題になっているのが、仲里依紗さんが伝説のギャルでもある結の姉・歩を演じるという点です。 橋本:結と歩の最初の撮影シーンがギスギスしている関係だったので、(仲)里依紗さんも私もどう声をかけていいのかと探り探りの感じだったんです。でも、仲睦まじくなってからは前室でもずっと一緒にいて、本当に他愛もないお話をずっとしています。とにかく話が面白くて、里依紗さんは本当に“ギャル”といいますか、とっても素敵なんです。現場でも誰に対しても分け隔てなく接していて、尊敬することばかりで。もともと大好きな方だったのですが、一緒にお芝居をして、ますます好きになりました。お姉ちゃんとして、結に寄り添ってくれる姿にとてもグッときています。 ーー本作は朝ドラ第111作目となります。最後に「1」にちなんで橋本さんが一番大事にしていることを教えてください。 橋本:健康ですかね。朝ドラバトンタッチセレモニーで伊藤(沙莉)さんもお話されていたんですが、1年間撮影をしていくには、心と身体が健康じゃないと成り立たないと。私は自分で自分の機嫌を取りたいので、とにかく我慢をしないということは大事にしています。もちろん、お仕事なので好きなことだけをやっていればいいというわけではないですが、できるだけ仕事もプライベートも楽しくしたい。それは心がけていることですね。 ーーまさに“ギャル魂”ですね。 橋本:好きなことを貫いているという意味ではそうかもしれないですね(笑)。
石井達也