【大学生活とお金】薬学部の女子大生、1カ月の出費は? 年賀状仕分け、スーパーレジ…色々なバイトも経験
■学生生活 お金のリアル(石川県金沢市)
薬学部の大変な勉強を乗り切るために、食事付きの寮生活を選んだ富山県出身のNさん。小さい頃から憧れていた薬剤師になるため、北陸大学(石川県金沢市)独自の特待生制度で、薬学部に進学しました。現在は同大学の薬学部薬学科4年次生で、奨学金制度を利用しながら、寮生活を楽しんでいます。Nさんに生活の様子を聞きました。 【写真】ミニキッチンに卓上IHコンロを置いて作ったカレーライス
薬学部の学費は理工系学部などに比べると高額で、私立大薬学部の場合、大学によって差はありますが、平均すると6年間で約1200万円かかります。Nさんは北陸大学薬学部の特待生奨学金を受けていて、年間195万円の学費が75万円減免されています。ただし、一定以上の成績を収めなければならず、日々勉強に励んでいます。 ――薬剤師になりたいと思ったのはなぜですか。 小さい頃は体が弱くて、よく病院に通っていました。薬局で対応してくれる薬剤師さんがかっこよく見えて、薬剤師として地域に貢献したいと考えるようになりました。高校のとき、塾の先生から北陸大学の特待生奨学金を教えてもらい、志望校の一つに加えました。北陸大学は石川県金沢市にあり、地元の富山県からも近く、合格したときは両親も喜んでくれました。薬剤師になる夢も応援してくれています。 ――入学後は、北陸大学の学生寮「ドームひまわりの家」に入りました。 薬学部は勉強が大変なので、朝夕2食が出て、キャンパスまで無料シャトルバスが出ている寮で暮らすのがいいなと思いました。年間の寮費(部屋代)は66万円で、うち9万6000円が管理費です。1日2食の食費は年間約23万円です。これらと通信費(スマートフォン代)は両親が出してくれています。月額の水道代は3000円、電気代は1万円くらいです。 ――初めての一人暮らしはいかがですか。 掃除や洗濯などの家事は、慣れるまで苦労しました。寮の食事がありますが、自分で料理もしています。部屋にあるミニキッチンに卓上IHコンロを置いて簡単なものを作っています。まだ利用したことはありませんが、病気の際には食事内容を変更できたり、見守りをしてくれるサービスがあったりするのは安心です。