「八田與一容疑者はホストクラブに潜伏?」全国から5600件を超える目撃情報が…!遺族・被害者を苦しめ続ける「犯人の行方」
《遺族コメント全文》
6月29日が近づくにつれ、気持ちが乱れていることに自分自身気がつきます。 あの信じられない悪夢のような日から2年。息子が突然目の前からいなくなり、いつまでも 犯人が捕まらないという信じがたい現実。未だに思いきり声をあげて泣くことができていません。 目が覚めるとき、夢であって欲しいとそう願いながら毎朝目を開けていた2022年の7月。 どうしても起き上がれず、家から出られなかった8月は体調を崩し入院してしまいました。 その頃はまだ、コロナで面会も制限されていて、一人、病室で静かに涙を流していました。 そんな私の様子を見て側で支え続けてくれたのが、家族と願う会の仲間でした。 家族はいつまでも外に出ない私に、何も言わずに、これまで以上に頑張る姿を見せてくれま した。 近くに住む友人は、私を気遣い玄関に総菜や食材をいつも届けてくれました。 その友人が、願う会を中心となり引っ張り、私を側で支えてくれている、いわゆる近所のママ友です。10年以上もの間、仕事と子育ての悩みを打ち明け合い、助け合い、励まし合い ながら一緒に歩んできた仲間です。どうしても仕事で忙しいときはお互いの家に子どもを預 けるなど、それぞれの子どもの成長を喜んでいました。 仕事に育児に20年近く奮闘していた私が、人との接触を避け入院してしまい……恐らく 人生で一番、みんなに心配をかけてしまいました。 そんな私を立ち上がらせてくれたのが願う会の活動でした。
《遺族コメント全文》(つづき)
入院して孤独な日を過ごしていた8月下旬、近所のママ友を集め、独自で製作したチラシを 別府駅に配りに行ってくれました。これが願う会の最初の活動となります。 なかなか前に進めないとき、立ち止まろうとした時、いつもアドバイスをくれたり、一緒に 泣いてくれたり、愚痴を聞いてくれたり、、、その度に、しっかりしないとみんなに申し訳 ない、息子に恥ずかしい、と自分に言い聞かせながら身体を動かしてきました。 他にもたくさんの人たちが、それぞれの方法で私たち遺族を励ましてくれました。そんな仲 間に支えられながら、今の私たち遺族の生活があります。 いつ捕まるのか、捕まるかどうかも分からない不安に加え、迫りくるあと5年という時効の 壁。一体いつまで私たちは八田與一を追い続けるのだろう。終わりの見えないこの苦しい活 動をいつまで続けなければいけないのだろう。重要指名手配ポスターに並ぶ八田以外のあまりにも古い写真を見ては、そう思うのです。 どうかお願いです。「救護義務違反」ではなく時効のない「殺人罪と殺人未遂罪」に早く切 り替えて、全国での全力捜査、事件の早期解決を望みます。 ……・・ 【さらに読む】『八田與一容疑者の「卑劣な逃走劇」!別府・大学生ひき逃げ事件から2年…遺族は「未だに思いきり声をあげて泣くことができない」』
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