「八田與一容疑者はホストクラブに潜伏?」全国から5600件を超える目撃情報が…!遺族・被害者を苦しめ続ける「犯人の行方」
いつまで私たちは八田與一を追い続けるのか
道路交通法違反から殺人罪に罪名変更ができれば、時効はなくなる。そのため遺族も次のように思いを述べる。 《いつ捕まるのか、捕まるかどうかも分からない不安に加え、迫りくるあと5年という時効の壁。一体いつまで私たちは八田與一を追い続けるのだろう。 終わりの見えないこの苦しい活動をいつまで続けなければいけないのだろう。重要指名手配ポスターに並ぶ八田以外のあまりにも古い写真を見ては、そう思うのです。 どうかお願いです。「救護義務違反」ではなく時効のない「殺人罪と殺人未遂罪」に早く切り替えて、全国での全力捜査、事件の早期解決を望みます》 遺族らの悲痛な思いを受け、警察は全国から寄せられた目撃情報を地道に調べ、捜査を続けている。前出の山下次席が語る。 「捜査員は今、被害者や遺族の無念を晴らすため、一刻も早く八田與一を検挙する信念で捜査に当たっています。これまでもそうでしたが、警察は総力を挙げて被疑者の身柄確保と事件の真相解明に向けて全力で取り組む思いです」 逃走を続ける八田容疑者を逮捕するためには、一件でも多くの情報がカギを握る。 「大学生2名を死傷させた事故を起こした八田は今も逃げ続けています。ご遺族の気持ちや亡くなった被害者の気持ちを考えると一刻も早い検挙が重要。そのためには協力が必要です。 今どこかに潜伏して普通の人のように生活していると思われます。国民の皆様がこの状況、八田與一に関心を持ってもらい、目撃情報の提供をお願いしたいと思っています。人相や事件のことを覚えてもらい、自分の周りに似た人物がいないか確認してもらいたい。似たものがいれば、遠慮なく110番通報をしてもらいたい」(前出の山下次席) そしてAさん、Bさんの知人らも事件の早期解決を願い、ともに戦い続けている。
逮捕されないことへの憤りも
東京都内で八田容疑者の情報を呼び掛けるチラシ配布に参加した「別府・願う会」のメンバーの一人はこう思いを述べた。 「この2年は私たちからしてみれば長かったです。事件の当日に、携帯も財布もバッグも置いて裸足で逃走した八田容疑者がこんなにも長く捕まらないとは思っていませんでした。明日には捕まる、1週間後には捕まる、と思っていたので、なぜ捕まらないのか、という憤りを抱えてこの2年を過ごしてきました」 別府・願う会ではSNSなどで情報を発信したり、知人や関係者から情報を集めたり、さらには八田容疑者へ出頭も促している。 「遺族からすれば許せない犯人の顔を毎日、見ながら情報収集しているんです。見たくないですが、遺族や私たちが探さないといけない。犯人は捕まっておらず、事件も解決していませんが、現在の罪名ではあと5年で時効を迎えてしまう」(別府・願う会のメンバー) そして別府・願う会のメンバーは八田容疑者の親族に向けてもこう呼びかけた。 「八田容疑者の家族や親族は今、何を思って過ごしているのでしょうか。特に母親は愛情を持って育ててきたはずですから、身内から出頭をうながし、出てきてほしいと声をかけてもらいたいんです。逃げ回っているのであれば正せるのは母親や親族、身内の声だと思っています。ぜひ、声掛けをしてもらいたいんです」 被害者や遺族を何重にも苦しめ続ける八田容疑者。悲痛な叫びを聞き、何を思うのだろうか。 《目が覚めるとき、夢であって欲しいとそう願いながら毎朝目を開けていた2022年の7月》(遺族コメントより抜粋) 大分県警は情報提供を呼び掛けている。大分県警別府警察署(0977-21-2131)