【裏金疑惑】宮沢博行議員 爆弾発言の背景に菅義偉氏の存在?「岸田政権に批判的。言っちゃえとアドバイス受けたようだ」”日本を明るくする会”で距離近く 政治ジャーナリスト解説
自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐるキックバックと裏金疑惑。安倍派の宮沢博行議員の「派閥の指示・かん口令」などの発言について、政治ジャーナリストの武田一顕氏は、宮沢議員をはじめ髪に特徴のある議員が集う「日本を明るくする会」も背景の一つではないかと解説、会の名誉総裁・菅義偉前総理との距離の近さを挙げました。 【画像を見る】宮沢議員と菅前総理が近づいた共通点「頭髪」明るくする会の面々を見る 安倍派の議員一覧は? ――連日報道されている「派閥」。そもそも議員は、派閥にどうやって入るのですか? (政治ジャーナリスト武田一顕氏)派閥は、簡単に言えば自分たちのボスを自民党の総裁にして、総理大臣にしたい人たちの集まりです。最後は多数決なので、できるだけグループを広げたいわけです。そのために、初当選の前とか、初当選の直後ぐらいに今ある派閥が「唾をつけていく」わけです。うちの派閥に入らないか、と大学のサークルや運動部の勧誘と一緒で、入るといいことあるよ、など言って。 派閥ごとに少しずつ政治理念が違っていて、例えば安倍派はやや右寄り『タカ派』と言われますよね。岸田総理がいる「宏池会」は、リベラルと言われています。入る人は自分の理念と照らし合わせて、肌に合うかどうかを決めていきます。
「刑事告発をされているので」
安倍派に所属する関西の国会議員、事務所に取材しました。兵庫・加田裕之参議院議員の事務所は文書で、「刑事告発をされているので、慎重に事実関係を確認し、適切に対応してまいります。」というコメントが出ました。 また、奈良・佐藤啓参議院議員の事務所で応対した方は、「すいませんが、私はそこまでお答えはできない」という返答で、関西で直接取材に答える人はいませんでした。一方で、堀井学前副大臣は、キックバックは5年間で1200万円あった、受け取り方法は、現金手渡しだったと話していて、認める人も出ています。 (武田氏)政治資金規正法は、「お金はいくら集めてもいいです、使ってもいいです、ただし範囲内で必ず収入も支出も書いてください。」というもの、個人や企業がやっているのと同じことをやってください、っていうのが政治資金規正法なのに、それをやっていないというのが、キックバック問題の根深いところです。 堀井さんが言うように、本当に人件費などに使ってるんなら書けばいいじゃない、ということだから、「他のところに使ってるんでしょ、」ってみんなが思うわけです。