【裏金疑惑】宮沢博行議員 爆弾発言の背景に菅義偉氏の存在?「岸田政権に批判的。言っちゃえとアドバイス受けたようだ」”日本を明るくする会”で距離近く 政治ジャーナリスト解説
暴露発言 菅義偉さんに相談して「今だったら」
(武田氏)例えば票の取りまとめ。地元の議員などに、票の取りまとめをお願いするときに現金渡しちゃってんじゃないか、っていうのがよくあるパターン。誰か票をまとめる人にまとめて渡すわけです。ポストに1万円とか2万円入れる、なんてのはできませんから、地元で票を持ってる有力者に現金を渡す。この数年、議員とか元議員が逮捕されるってのはそこですよね。 ――宮沢博行前防衛副大臣の発言にも注目が集まっています。 いち早く暴露した。宮沢さんは政治家として、愚かな人じゃないでしょうから、次の選挙のことも当然考えているわけです。「今言った方がいい」という判断をしたのと、もう一つ宮沢さんに注目してほしいのは、今回のキーワードが「日本を明るくする会」という議員グループなんです。ヘアスタイルに注目してほしいんだけど、髪の薄い人たちが集まる議員グループなんです。 2012年12月、「安倍チルドレン」の同期生がみんなで集まって、見た目明るいメンバーで作ったと。その名誉総裁になっているのが、菅義偉(前総理大臣)さんなんです。もちろん政策で明るくしようというのと、かけているわけですけど、宮沢前副大臣というのは、安倍派でありながら、実は「日本を明るくする会」というサークルみたいなものでは、菅さんと近い存在。で、菅さんは今の岸田政権に対しては、非常に批判的なんです。 どうも私が取材で聞いたところによると、宮沢さんは事前に菅さんと相談して、今だったら言っちゃえ、と。あんたの政治的な立場にとっても良いことだ、っていうので、アドバイスを受けて、宮沢さんの爆弾発言に繋がったと。 安倍派が分裂って言われるんですけれど、私きょうも電話で何人か取材しましたけど、分裂という人は「ほとんどいない」んです。そうじゃなくて、1人ずつポロポロ抜けていっちゃうんです。それが少なければある程度塊で残るんだけど、本当にボロボロボロボロ抜けてっちゃえば、溶けていく状況になっちゃうから、そこに危機感を持っているっていうのが、今の安倍派の状況です。