バーレーン戦で左ウイングバック先発は前田大然か。韋駄天アタッカーのハードワークにも期待。中村敬斗も候補の1人だが...【日本代表】
右の伊東との相性は良い
2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選の初戦で、中国に7-0と圧勝し、4大会ぶりの白星発進を見せた日本代表。現地9月10日のバーレーン戦で勝利すれば、オマーンとヨルダンに圧勝したザックジャパン時代以来のロケットスタートを切ることができる。 【画像】大然は途中出場で1得点! 日本代表の中国戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介。5人が最高評価の7点。MOMは3点に関与した20番 当時はホーム2連戦だったが、今回はホーム→アウェー。より難しいなかでの勝点6を目ざすことになる。10月にサウジアラビア、オーストラリアとの2連戦を控えるだけに、9月シリーズで連勝し、大きなアドバンテージを得ておきたいところだ。 森保一監督も現地の猛暑と選手たちの疲労度を踏まえてスタメンを決めると見られる。各ポジションで初戦から入れ替えがあるかもしれないなかで、3-4-2-1の左ウイングバックには、5日の中国戦で63分に途中出場し、伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)のクロスからチーム6点目をゲットした前田大然(セルティック)が抜擢されそうだ。 指揮官が前回、右ウイングバックの伊東と前田を同時に送り出したのは、バーレーン戦で2人を揃って使うための布石だったのではないか。その思惑に応えるように、左の韋駄天は背番号14の浮き球のクロスに鋭く反応。10メートルくらいの距離を一気に走って、DFの背後に侵入。ヘッド弾を決めている。 「得点は自分の良さでもあるんで、チームでやってることをそのまま代表でできたかなっていう感じです。映像で見た時には、『スゴイ』って思いましたけど、やってるなかでは自分のタイミングで入れてるので、そこまで難しさは感じなかったですね」と本人は自信をのぞかせる。 前田が伊東と両ワイドでプレーする機会は、これまでそれほど多くなかったが、2022年6月のガーナ戦で前田が代表初ゴールを奪った時も、伊東のクロスからだった。もともと相性が良いのだろう。 「(純也君から)良いクロスが入るってのはもう分かっているので、僕はそこに飛び込めると思って信じて走っています。中国戦でそれが形になったのは良かったです。 僕らはお互いスピードがあるし、特に前の試合では相手が疲れたなかで入ったので、相手もすごい大変だなと感じた。そういう強みを次も出していければいいと思っています」と、前田は伊東との共闘で外から揺さぶりをかける構えだ。 同時に守備面でのハードワークも意識していくという。今回のバーレーンはロングボールを蹴ってくるチーム。日本としては、相手に蹴らせないためのプレッシングが必要だし、長いボールを入れられた場合には、セカンドボールを拾うことも重要だ。 その仕事に関して前田の右に出る者はいない。確実にボールを奪い、セルティックで磨きをかけた大胆な仕掛けからゴールに直結するプレーを見せてくれれば理想的だろう。