姫と童女12人、優雅な札取り 京都・八坂神社で「かるた始め式」
京都市東山区の八坂神社で3日、新年恒例の「かるた始め式」があった。色鮮やかな平安装束を身にまとった女児と女性が、優雅な手つきで百人一首の札を取り合った。 【写真まとめ】華やかに「かるた始め式」 昨年の様子 八坂神社の祭神、スサノオノミコトが最古の和歌を詠んだという伝承にちなんだ行事で、53回目。 全日本かるた協会近畿支部に所属する12人が参加し、18歳以上の「かるた姫」と「童女」として、能舞台で「初手合わせ」を奉納した。紫式部の「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな」など、百人一首の中でも新春にふさわしい歌が読み上げられた。大勢の初詣客らが見守る中、上の句が読まれると、かるた姫らは静かに札を取った。 ◇素早い競技も披露 かるた姫を務めた京都大学かるた会の岡田純果さん(18)は「京都で育ったので憧れの舞台でした。良い1年のスタートになった」と笑顔だった。「初手合わせ」の後は、素早く札を取り合う競技かるたも披露された。【大東祐紀】