電車で席を譲ったら「年寄り扱いしないでください」と気まずい思い。意外と難しい善意の押しつけにならない、ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。 どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
電車でスマートに席を譲る方法
電車内で座っていると、お年寄りや妊婦と思われる女性が前に立っている。多くの人は「席を譲ろう」と思うはずだが、周囲の目を気にして言葉をのみ込んでしまうことも……。シャイな人でもスムーズに席を譲れるには、どんなやりとりが……?
善意の押しつけにならない、伝えるタイミングの選び方
電車内で目の前にお年寄りが立っていた際、善意から席を譲ろうとする人は多いですよね。しかし、このやりとりが意外と難しく、どうスムーズに伝えるかに悩む人がけっこういるようです。 例えば席を譲られた人によっては、自分が年寄りと思われることを不快に感じることもあります。 「どうぞ座ってください」 「いや、大丈夫です」 「いえいえ、どうぞ」(言いだした手前、引けないぞ……) そんな押し問答になったら本末転倒です。「年寄り扱いしないでください」などと断られたら、かるくトラウマになりますよね。 また、マタニティマークが登場する前、僕の知人には電車内で席を譲ろうとしたら相手に怒られた人もいまして。目の前にお腹の大きな女性がいたので「妊娠しているのかな?」と思い席を譲ろうとしたところ、その女性は単にお腹が出ていただけで不快な反応をされたとか……。 こういうトラブルがあるからか、世の中にはなんて声をかければいいのかわからず、席を譲ることに二の足を踏んでしまう人がいます。周囲の目を気にして、恥ずかしさのあまり声をかけられない人もいますよね。
一つの正解は…
では、どう声をかけるべきか。一つの正解は、席を譲りたいなら何も言わないで席を立つことだと思います。 その結果、相手が座らなかったら何かしらの理由があって座りたくないということなので、そっとしておけばいいと思うのですね。 そもそも席を譲ろうと思った際に理由を伝える必要はありません。声かけをすると、「譲ったことを褒められたい」という善意の押しつけみたいになってしまう可能性もある。そもそも自分が譲ったことをアピールしたいだけなら、それは善意ではありませんよね。