平気で「減塩味噌」を使う人が知らない超残念な真実 「本当に減塩になっている?」「“裏側”にある“ヤバすぎる落とし穴”は?」それでも買いますか?
「昔ながらの長期熟成味噌」は薄めてもはっきりとうま味と風味が残っているのに対し、「減塩味噌」はうま味、風味が圧倒的に足りないのがおわかりいただけると思います。「速醸味噌」でもやってみてください。 ■「減塩」をしたいなら… 「減塩味噌がおいしくないのはわかったが、塩分を控えるためには仕方がない」という声もあると思います。 私が講演や食育セミナーでいつも話すのは「舌感塩度で塩分量を判断してはいけない」という話です。
塩分は「舌に乗せたときに感じる塩分(舌感塩度)」と「その食品に入っている(物理的な)塩分(絶対塩度)」があります。 舌に当たる塩分(舌感塩度)ではなく、あくまでトータルの摂取量が重要です。 これはカップ麺で考えるとわかりやすいと思います。 カップ麺のスープを飲んで「しょっぱい」とは思いませんよね。舌が塩分を感じないから最後の1滴まで飲み干せてしまいます。 ところが、カップ麺の塩分は5~9グラムもあるのです。
■「黄金トリオ」で舌が壊れると多量の塩分に気づかない ちなみに1日の食塩摂取量の目標は、男性7.5グラム未満、女性6.5グラム未満とされていますから、この1杯で1日の塩分量をとってしまうことになります。 詳しくは「日本人の舌を壊す『黄金トリオ』の超ヤバい正体」を読んでいただきたいのですが、 「①食塩(精製塩)」 「②うま味調味料(化学調味料)」 「③たんぱく加水分解物」 の「3点セット」は、うま味のベースとして、ほとんどの加工食品に使われているという現状があるのです。
「黄金トリオ」によって舌が壊れ、多量の塩分・油分を摂取しても気がつかない状態になってしまっているのです。 減塩味噌で作った味噌汁を飲むと、「これは塩が薄いな」と舌は感知します。 しかし減塩味噌汁は、味噌に力がないから物足りません。 Aさんのように「飲んだ気がしない」という感想が出るのも当然といえば当然です。その分、量を多く飲んでしまったり、他の塩分の濃いものをとってしまったら、意味がないわけです。