取引先から「新人扱い」された女性上司… 男性が〝上から目線〟で説明する「マンスプレイニング」
女性に求められているわけではないのに、男性が〝上から目線〟で一方的に説明をする「マンスプレイニング」。man(男性)とexplaining(説明)を合わせた造語で、根底には「女性は無知だ」といった偏見や、ジェンダーに基づく差別構造があると言われています。 【画像】「マンスプレイニング」した、された…みんなの意見は? トランスジェンダーであることを公表している哲学者の三木那由他(なゆた)さんは、朝日新聞の記事で次のように問題提起しています。 <≪性別移行前は、研究の話をしても単に「難しいことをしているね」と言われるくらいだった。しかし性別移行後には、どう見ても専門家でもない男性客から、研究の進め方などについて説教をされるという経験が頻発するようになった。周囲から女性と見られることが多くなった途端に、だ。トランスジェンダーのコミュニティーではこうした話が繰り返し、多くのひとによってなされている。≫ ≪それとは逆に、以前はマンスプレイニングを受けていたのに性別移行後は自分の話を聞いてもらえるようになったと語るトランスジェンダーの男性もよくいる。マンスプレイニングが単に個々人の性格や振る舞いの問題なら、性別移行に伴って同じひとりの人間がこうした明確な差を経験することはないだろう。それははっきりと、女性(と周囲が認識するひと)において偏って生じる現象であり、ジェンダーの問題なのだ。≫ ――バーで男性の態度変わった 「女性は無知」が生むマンスプレイニング> 「マンスプレイニング」をテーマに意見を募集したところ、「他人がマンスプレイニングをしている(されている)のを見聞きしたことがある」という人たちからも多くの考えが寄せられました。 【募集中】知っていますか? マンスプレイニング【5月23日締め切り】 https://www.asahi.com/opinion/forum/201/?ref=withnews
女性の上司が新人のような扱いをされる(50代男性)
職場の上司が女性なのですが、取引先からまるで新人のような扱いをされるのをたまに見ます。 仕事の愚痴を軽くもらしたら「今の仕事が嫌ならうちにおいでよ(笑)」と誘われたと笑ってました。 その女性は部長職なので、「部長待遇ですか?」と聞いたら相手の顔から笑いが消えたそうです。 女性というだけでヒラ社員扱いされるのはもう慣れたと言っていましたが、身近にそういうことがあるんだと驚きました。(神奈川県・50代男性)