所沢の強盗致傷容疑で逮捕の女、資金管理役か…国分寺の事件でも「報酬」振り込んだ可能性
埼玉県所沢市で10月に起きた「闇バイト」による強盗致傷事件で、埼玉県警などの合同捜査本部は3日、京都市上京区、職業不詳武藤恵子容疑者(26)を強盗致傷容疑などで逮捕した。捜査本部は、武藤容疑者が強盗で得たカネを集め、実行役らに分配する「資金管理役」だったとみて調べている。
発表では、武藤容疑者はすでに逮捕・起訴されている男5人らと共謀し、10月1日未明、所沢市の住宅で住人の男性(85)を包丁で切りつけ、現金約16万円などを奪った疑い。
捜査関係者によると、武藤容疑者は「とってきたお金が振り込まれる口座から(実行役らに)送金する役だった」「闇バイトの人たちとこれまでに20~30回くらい(カネの受け渡しを)やった」などと供述している。
武藤容疑者のスマートフォンには、秘匿性の高い複数のアプリがインストールされていた。捜査本部は、指示役から指示を受けた武藤容疑者が自分名義のインターネットバンキングの口座を使い、強盗で奪われた現金を受け取り、実行役らに「報酬」などとして振り込んでいたとみている。
所沢の事件の実行役とみられる森田梨公哉(りきや)被告(25)ら男2人は2日、東京都国分寺市の事件に関与したとして、警視庁に強盗致傷容疑などで再逮捕された。捜査本部は、武藤容疑者の口座に所沢と国分寺の2事件で奪われたカネの一部が振り込まれたとみて調べている。