“PGAツアーユニバーシティ”1位の資格でツアーメンバー入りしたマイケル・ソービヨンセン。早くも来季シード権を獲得、今後注目のひとり
PGAツアーのアジア圏マーケティングディレクター、コーリー・ヨシムラさんがチョイスした記事や選手たちのストーリーをご紹介。今回は、注目ルーキー、マイケル・ソービヨンセンについて。
アマチュア時代からその才能が高く評価されていたマイケル・ソービヨンセンがいよいよプロとしてのキャリアをスタートさせました。PGAツアーが23年から導入した大学ランキング1位の資格で今季の残り試合と来季のシード権を獲得(3戦目のジョンディア クラシックで2位)したのです。
カレッジゴルフの有望株だった母と、スウィングの科学に魅了されたエンジニアの父の間に、オハイオ州で生まれた彼は幼い頃から周囲を驚かせる天賦の才に恵まれ、オーガスタで行われるドライブ、チップ&パットで優勝。17歳のときには全米ジュニアの決勝戦でアクシャイ・バティア(ツアー2勝)を破りタイトルを獲得しました。 ツアーでも珍しいベースボールグリップ( 10フィンガー)で類いまれな飛距離を生み出し、加えて方向性も抜群。22年のトラベラーズ選手権でアマチュアながら4位入賞するなど、周囲からは「恐れ知らずでとにかく球が飛んで上手い」と絶賛されました。 「お世辞ではなく調子の良いときの彼ほど、ドライバーを上手く操る選手は見たことがありません」とタイガー・ウッズのスタンフォード大時代のチームメイトで同大ゴルフ部のヘッドコーチ、コンラッド・レイ氏。 ソービヨンセンが初めてタイガーと出会ったのは全米キッズゴルフの代表として招待されツアー選手権の会場を訪れたとき。タイガーがボールを手渡してくれた瞬間「僕もスタンフォード大に進みたい」と決めたのです。 憧れの人と再会したのは18カ月前。テーラーメイドのメディアデーで握手を交わし「これからも良いプレーを続けてほしいと言われたことが大きなモチベーションになりました」
PGAツアーメンバーとなった22歳は、「ゴルフは人生のようなもの」と言います。「あらゆる可能性を追求し、行動の結果を受け入れるのが人生。ゴルフも同じ。打ったショットが池に沈もうがグリーンに乗ろうが、それを受け入れ、次に進まなければなりません」 そして今、彼は「ずっと待ち続けていた」最高の舞台で荒波に挑む覚悟を決めました。しかし順風満帆に見える人生にも困難がありました。その話は次回また。 ※週刊ゴルフダイジェスト2024年7月30日号より(ARRANGE/Mika Kawano PHOTO/Getty Images) ※PGAツアーはBSJapanext(BS放送)、ゴルフネットワーク(CS放送)、U-NEXT(動画配信サービス)で毎週LIVE中継が見られます
週刊ゴルフダイジェスト