親の前で「良い子」を演じてきた人が、承認欲求の強い大人になる
不安な時はどうしたらいいか
心配や不安な時はどうしたらいいのか? 人は不安や心配な時は、考えないようにしようと思っても考えてしまう。夜も昼も、ふと時間が虚しく過ぎていくと考える。そして、不安や心配ごとが雪だるまのように膨れあがっていく。そして、その不安や心配ごとは、いつしかきっと、そうなるに違いないと思うようになる。憶測が次第に現実みを帯びてくる。いてもたってもいられなくなり、やがて恐怖に変わってくる。 あなたはなぜ心を閉ざしたのか? そこを自分で分析することである。 幸せは悩みから見つける! 背伸びしすぎて挫折した苦しみがある。時を待つことで幸せを見つけた喜びもある。深く悩む人ほど生きる力が大きい。今になって改めて思い起こすと、あの時の失敗は決して失敗ではなかったと思う。 「この悩みさえなければ」と「この悩み」に心を奪われてその日を過ごしている。「あーでもない」「こうでもない」と、いつまでも悩んでいる。 親は自分のしたことに気がつかないまま、「あの子は自由に生きたから」と言う。親は現実と触れていない。心理的不健康な人である。親が自分の見方を変えないのは「自分の価値が脅かされるのを防ぐ」ためである。なぜ子供の不幸を否定するのか? 親は自分の価値剝奪におびえているからである。
加藤諦三(早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員)