阪神の藤浪らに続きサッカー界に激震!ヴィッセル神戸DF酒井高徳が新型コロナ「陽性」…Jリーグに及ぼす影響は?
現時点ではイニエスタをはじめとする他の選手たちやスタッフから、風邪などを含めて、新型コロナウイルス感染症の初期に見られる症状が出たという報告はない。保健所の指導のもとで、いぶきの森球技場の消毒作業なども迅速に行われる。ただ、試合はもちろん練習でも接触が多く、飛沫が飛び交う状況下で行われるサッカーはプロ野球以上に予断を許さない状況にあると言っていい。 2次感染、3次感染と広がっていった場合は、練習再開の予定も不透明になってくる。非公開で行われてきた練習では他のJクラブとの練習試合も実施され、酒井も出場している。先方のプライバシーを守る観点から具体的な詳述は避けられたが、当該クラブへは当然ながら連絡が入っている。 感染がさらに広がっていくような事態になれば、現時点で5月9日と設定されているJ1の再開目標も揺らいでくる。酒井の陽性反応検出を受けて、Jリーグの村井満チェアマン(60)は「まずは酒井選手の一日も早い回復を祈るばかりです」としたうえで、こんなコメントを公表している。 「あらためてJリーグは全クラブと協議し、選手とご家族、クラブスタッフ、お客さま、そして社会を守るため、新型コロナウイルス感染症拡大阻止に向けた各対策に尽力してまいります」 酒井自身は、まだ嗅覚および味覚に問題が残っている状態だが、平熱をキープし、インスタグラムでも「体調もよく元気です」と報告している。新型コロナウイルスの脅威がさらに身近に迫ってきたなかで、4月1日にはJリーグの臨時実行委員会がウェブ会議方式で開催される。以前から予定されていたものだが、選手から初めて感染者が出た件への対応なども当然ながら大きな議題として上がってくる。 (文責・藤江直人/スポーツライター)