阪神の藤浪らに続きサッカー界に激震!ヴィッセル神戸DF酒井高徳が新型コロナ「陽性」…Jリーグに及ぼす影響は?
J1のヴィッセル神戸は30日、所属する元日本代表DFの酒井高徳(29)から、新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で陽性反応が検出されたと発表した。 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)の感染が17日に発表されているなかで、Jリーグの選手のなかで感染が確認された初めてのケースとなる。阪神タイガースの藤浪晋太郎投手(25)ら3選手が感染したばかりのプロ野球界に続いて、サッカー界にも再び激震が走った。 38度の発熱とともに、酒井が体調不良を訴えたのは25日の夜だった。翌朝になっても37.6度の発熱が続き、頭痛や鼻づまりの症状も出てきたために、神戸市西区の練習拠点、いぶきの森球技場で行われたトレーニングを欠席。兵庫県内の病院を受診し、一度は急性上気道炎と診断された。 27日夜に再び38度に上がった体温は、28日朝になって35.8度の平熱へと戻った。しかし、軽度の頭痛に加えて匂いを感じない、藤浪らと同じ嗅覚異常の症状も出てきたため、医師の助言を受けて同日午後2時から兵庫県内の病院でPCR検査が実施された。 そして、30日午後5時に陽性判定が出たことを受けて、ヴィッセルは約40分後にクラブの公式ホームページ上で酒井の感染を公表。同6時過ぎからクラブを運営する楽天ヴィッセル神戸株式会社の立花陽三代表取締役社長(49)らが、テレビ電話方式による記者会見に急きょ臨んだ。 現時点で感染経路は確認されていない。ヴィッセル側は発熱した25日から2週間さかのぼる範囲内で、推測される濃厚接触者をリストアップ。所管する保健所へ提出して判断を委ねるとともに、クラブ側に説明責任があるという考えのもとで、可能な限り今後の情報を開示していく。 新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるっていたなかで、Jリーグは日本野球機構(NPB)との共同で新型コロナウイルス対策連絡会議を設立。東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授(感染制御学)を座長とする専門家チームを招き、感染予防に対してさまざまなアドバイスを受けてきた。