コストコ、Netflix式の取り締まり強化で会員が400万人増える可能性…モルガン・スタンレーが分析(海外)
コストコの会員制度の強化は、ネットフリックスのような収益増をもたらすかもしれない。 モルガン・スタンレーのアナリストは、買い物客の「コンバージョン率」は驚くほどだと話している。 コストコのアメリカでの会員数は、約8%、およそ400万人増加する可能性がある。 会員制小売の最大手と、世界最大のストリーミング大手には、依然としていくつかの類似点がある。 コストコ(Costoco)が、店舗入り口の会員証スキャナーの増設を始めとするネットフリックス(Netflix)方式の会員規制を開始してから1年が経ち、アナリストは両社が同じような収益増を見せていると話している。 「コストコが会員証スキャナーを導入していることは、ネットフリックスのような瞬間をもたらす可能性がある」とシメオン・ガットマン(Simeon Gutman)率いるモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)のリテールチームはメモで述べた。同社は、ネットフリックス株を「オーバーウェイト」と評価している。 ワシントン州イサクアにあるコストコ本社近くの倉庫で2024年初め、会員証スキャナーのテストが行われたことをBusiness Insiderが最初に報じた。 モルガン・スタンレーは、この新しいテクノロジーを導入した一部の店舗で、以前は非会員だった買い物客が年会費を支払ったため、会員数が2桁で増加し、「驚くべきコンバージョン率」が見られたと述べた。 モルガン・スタンレーは、ネットフリックスがパスワード共有の規制を行ってから同社の会員数が13%増加したとみており、ガットマンのチームはベースのシナリオとして、コストコのアメリカの会員数が8%増、約400万人増える可能性があるとみていると述べた。 収益の面では、新規会員の5人に1人が高額のエグゼクティブ会員の場合、年会費だけで3億2400万ドル(約486億円)の収入になるという。既存のゴールドスター会員とエグゼクティブ会員の比率は50:50に近く、新規会員が同じ割合なら、4億ドル(約600億円)近くの収益増になると推定される。
Dominick Reuter