尾田栄一郎に藤田和日郎ら人気漫画家が描いたラムちゃんに注目! 『うる星やつら』公式ファンブックに高まる期待
レジェンド漫画家・高橋留美子の連載デビュー作で、45周年&新規アニメ化も話題を呼んだ『うる星やつら』の公式ファンブック『DancingStar』が12月18日に発売されることが明らかになった。その豪華な内容に、ファンの期待が高まっている。 【写真】尾田栄一郎、青山剛昌、あだち充、藤田和日郎、板垣恵介らが描いた『うる星やつら』の豪華イラスト 同書は「従来のファンブックとは一線を画すファンによるファンのための真のファンブック」と謳われている。この言葉通り、『うる星やつら』から影響を受けたことを公言している藤田和日郎と島本和彦との“ファン代表熱烈対談”が収録。さらに椎名高志が『うる星やつら』に出会った衝撃を描く、描き下ろしエッセイ漫画も掲載されるという。 さらに注目したいのが、「週刊少年サンデー」に掲載された“『うる星やつら』45周年お祝い色紙”が収められていることだ。どのような形で、何点掲載されるかは明らかになっていないが、2023年8月23日発売の同誌に掲載されたのは、33人に及ぶスター漫画家の色紙。活躍している漫画誌の垣根を越えるラインナップで、『ONE PIECE』の尾田栄一郎や『刃牙』シリーズの板垣恵介らも参加し、ファンを驚かせた。 ちなみにこの色紙たちは、アニメ『うる星やつら』第二期の放送に合わせ、高橋留美子の公式Xでも順次公開されていた。 あらためて振りかえると凄まじいラインナップで、『うる星やつら』の象徴的キャラクターである「ラムちゃん」を描いた作品もあれば、思い思いのお気に入りキャラクターを描いたものもあり、原作に忠実に描いた一枚もあれば、作家の個性が爆発した楽しい一枚もある。 例えば、『うしおととら』や『からくりサーカス』などのヒット作で知られる藤田和日郎は自身のXで、高橋留美子本人から「こういう企画の時は、似てるよりもその先生の絵柄の私のキャラクターが見たいと思う」と聞いたというエピソードを明かし、“藤田和日郎版”としか言いようのないラムちゃんを描き上げた。「イヤイヤ、おれはおれの絵柄のラムちゃんなんてイヤなんすよう先生~~」とポストしていたが、ファンには大好評だ。 一方、Xでの連続投稿のラストを飾った『銀魂』の空知英秋は、ラムちゃんを美しく描きつつ、その“電撃”の先に、同じく高橋留美子の大ヒット作『らんま1/2』の早乙女玄馬(パンダ姿)と、『銀魂』に登場するペンギンのような宇宙生物・エリザベスの姿を描写。ともに言葉を発さず「看板」で会話をするキャラクターであり、エリザベスは「パクってすみません」と謝罪、玄馬は「なんでわしまでおしおき?」と当然のツッコミを見せる……という、自虐ネタを交えたユーモラスな作品に仕上げていた。こちらも空知らしい。 これらの豪華な色紙が収録される『うる星やつら公式ファンブック DancingStar』は、公式が謳っているようにファン必携の永久保存版になるだろう。必ず手に入れたい人は、今から予約しておきたいところだ。
小原良平