上司の評価を下げずに「NO」を伝える賢い言い方(滝川徹 時短コンサルタント)
■️大抵の交渉はうまくいく
上司への断り方について、最悪のシナリオにいたった場合も含めて説明した。ここでいいニュースがある。それは勇気を出して自分の心の内を晒せば大抵の場合、交渉はうまくいくということだ。 私はこれまでかなりの数の交渉をこなしてきた。しかし最悪のシナリオにいたったことは一度もない。大抵は第三の選択肢が見つかるし、話し合いも穏やかに終わる。だがこればかりは「やってみればわかる」としか言えない。ぜひ挑戦してみてほしい。 「断る」「交渉」という行為はスキル・技術を要する。スポーツも楽器も、実際に体を動かして練習しなければ上達どころか基本すらできるようにならない。「断る」「交渉」も同じ。練習(場数)がものをいう。スキルとはそういうものなのだ。 いきなり完璧を目指す必要はない。「これなら断れそう」と感じる小さな案件から挑戦してみること。成功体験を積んでいくことが大切だ。地道に続けていこう。気がつけば私のように断ることが当たり前になっているだろう。
【プロフィール 滝川徹・時短コンサルタント】
1982年東京生まれ。Yahoo!ニュース・アゴラで執筆記事が多数掲載される現役会社員・時短コンサルタント。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけにタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法(日本実業出版社)』他。