「選挙行くのは暇人か老人…!」32歳3児のママが吐き捨てた迷言。投票行かないのに文句ばかり言う人たち「この国でいま起きている有権者の変容」
東京都知事選挙が公示され、七夕決戦に向けて熾烈な戦いの火蓋が切られた。今回の知事選は候補者数が過去最多となり、前代未聞の選挙戦が展開される見通しだ。 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、来たる東京都知事選挙についてこう語る。 「過去3回の都知事選では、20~40歳までの若い世代の投票率が軒並み50%に届かなかったことは皆さんご存知のことでしょうが、今回はどうなるのでしょうか。 選挙当日に投票できない方は期日前投票制度があることはもちろん、仕事や旅行で居住地を離れている方でも、郵便や電子申請サービスを通じて『不在者投票』が可能です。こうした制度も使いつつ、貴重な権利を行使しましょう。 さて、先日ある女性タレントが、ブログで子育て世帯への減税やタクシーチケット配布を呼びかけて炎上していましたが、投票することで願望が全て叶うかどうかは別として、皆さんぜひ自身の考えに近い政策を掲げる候補者を、今回の選挙でしっかりと見極めようではありませんか」 毎回投票率が低い世代に向け、今回の都知事選をどうとらえているか取材を試みたところ、2児を育てる30代女性から話を聞くことができた。 「正直に言ってもいいですか。東京へ引っ越してくる前も後も含めて、結婚してから一度も投票に行ったことがないです。都知事選だけじゃなくて」 こう語るのは、首都圏出身都内在住の岡嶋菜乃さん(仮名)。2人の幼児を育てている33歳だ。 「前回の都知事選は妊娠中でしんどかったこともあり、最初から行くつもりはなかったです。夫のことはよく覚えてないですが、日曜日は仕事になることが多いので、彼も選挙に行っていないと思います」 ドライバーの夫を持つ菜乃さん。職場で知り合った夫は結婚を機に地元のタクシー会社をやめ、都内の会社に移籍した。菜乃さんはその夫とともに上京して5年以上が経つ。 「実は私も二種免許を持っていて、育児が落ち着いたら介護タクシーのドライバーをやりたいと思っています。介護士の資格もあるので。夫婦でしっかり稼がないと、子供を育て上げられないんじゃないかと不安ですから」 将来の教育資金に不安があるという菜乃さん夫婦は、今回こそは都知事選の投票に出かけると決めている。 「今回はもう誰に入れるかも決めてありますし、やはり子供を育てていると、将来が心配だと感じる場面が多いので」 しかし、周りには選挙に全く行くつもりがないと断言している友人もいる。この友人とは、今回菜乃さんが話題にするママ友(32歳)で、3児を育てる専業主婦だという。これまで仲良くしてきたが、この人物とはやがて疎遠になりそうだと菜乃さんは感じている。 「幼稚園のママ友が、都知事選の日の前日が結婚記念日で、それが土曜日なので、金曜日の夜から家族でディズニーリゾートに2泊するから、日曜日に来て合流しない?と誘ってきました。 それで、その日都知事選じゃん?と答えると『ディズニーより選挙って、マジメか(笑)』と言ってきたんです」 笑われるようなことを言っているわけではない、という自覚がありながら、自分が優等生ぶっているようで一瞬恥ずかしくなったという菜乃さん。 「帰って夫に話したら、『恥ずかしいのはその人の方だろ? おかしいよ、その感覚。あの人、なんかイヤなんだよ。前にも子供が頑張ってた時、茶化してただろ』と言われました」 そのママ友の子供は恐竜好き。少し前、恐竜の種類を10個覚えることに挑戦していたときも「そんなもん覚えて何になる。金になるもん覚えろ」と半笑いで茶化す姿に菜乃さんの夫は不快感を示したという。 「夫は、ディズニーなんて高いのに激混みだし、菜乃も安定期とはいえ妊娠中なんだから、今回はやめてちゃんと選挙に行こうと言いました」 つわりがようやく終わった菜乃さんは、ディズニーリゾートに遊びに行きたい気持ちもあったが、確かに出産前であれこれ出費がかさみディズニーに行くほどの余裕もないし選挙もあるので、今回はレジャーを諦めることにした。しかし、ママ友にそう告げると… 「選挙って、当日やらなくても前もってできるんだよね、と言いました。そんなにやりたいなら、アレをやっとけばいいじゃんと」 返答に困った菜乃さんは思うところを言葉にするほかなかった。 「いまお金に余裕もないしやめておくわ、選挙ももちろん大事なんだけどね、と正直に言うしかありませんでした」 すると、ママ友は… 「子供と遊べるの、今だけなんだよ」 という謎の説得と思いがけない告白を始めた。 ママ友は菜乃さんに何を告白したのか。後編で詳報する。 取材/文 中小林 亜紀
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