ガッツポーズの（左から）１号２ランの上川畑大悟、３安打３打点の郡司裕也、６回３失点で勝利投手の金村尚真（カメラ・今西　淳）

◆パ・リーグ　日本ハム８―３ロッテ（２日・エスコンＦ） 　日本ハムが２本の球宴選出御礼弾で連敗を５で止めた。初出場を決めた郡司と上川畑が、それぞれ一発を含む３打点の活躍で２位・ロッテに逆転勝ち。シーズン折り返しの７２試合目で再び貯金生活に突入した新庄監督は「２度目の開幕戦勝利。ドラマ『大航海』スタート。今シーズンって７２試合ですよね？」とジョークを交えて喜んだ。 　重苦しい空気を鮮やかな２発が振り払った。まずは０―１の４回２死一塁。三塁手部門で初選出の郡司がメルセデスから左翼席へ逆転７号２ラン。「連敗中は誰かがホームランを打たないと流れが変わらない。４番っぽい顔をしてたら打てました」と今季初の４番起用に応え、抜てきした指揮官も「彼はプレッシャーに強いので」とこん身のガッツポーズを決めた。 　５回には二塁手部門１位の上川畑が１号２ランを右翼席へ。１年目の２２年６月２９日・西武戦以来７３４日ぶり、プロ３本目のアーチを「めったに打てんから。もう今シーズンは（本塁打）今日だけでいい」とご満悦にたたえた。 　限定ユニホームを着用する球団創設５０周年シリーズ初戦で勝利し「（ＯＢの）魂が勝たせてくれた。ユニホームが変わると雰囲気も変わるから」と新庄監督。最大９あった貯金が消えた６月から一転、新庄ハムが息を吹き返した。（堀内　啓太）