吉田正尚の劇的な第3号にMLB公式も脱帽 指揮官も復調を確信「調子を取り戻しつつある」
レッドソックスの吉田正尚が現地時間7月5日(日本時間6日)に行われたヤンキース戦で放った一発は、復調の兆しとして十分なパフォーマンスとなった。9回表2死、1-3と2点を追う土壇場で吉田に今季第3号となる2点本塁打が飛び出した。この本塁打で同点に追いついたレッドソックスは、延長10回に逆転、5-3で勝利した。 【動画】「全30球場でホームランになっていた」吉田正尚が放った3号2ランの映像を見る 宿敵との対戦で、まさに印象的なホームランを記録しチームの逆転勝ちに大きく貢献した吉田。6月に負傷者リスト(IL)から復帰後、なかなか調子が上がらなかったものの、6月30日のパドレス戦から7月2日のマーリンズ戦まで、今季初となる3戦連続マルチ安打を記録。そしてこのヤンキース戦でも大仕事をやってのけるなど、確実に打撃は上向いてきていると言えるだろう。 米国内でもヤンキース戦をはじめとする、吉田の現状への評価が伝えられている。メディア『MLB.com』では、劇的な本塁打となった吉田の今季3号ホームランをレポートしており、「ヤンキースのクローザー、クレイ・ホームズの3-2からのシンカーを打球速度103.3mph、スタットキャストの予測飛距離405フィートで打ち返し、75打席連続ホームランなしの記録を絶好のタイミングで終わらせ、その夜を盛り上げた」と綴っている。 さらに、「スタットキャストによると、ヨシダの“ミサイル”はMLB全30球場でホームランになっていただろう」と評した。さらに、レッドソックスのアレックス・コーラ監督のコメントも掲載しており、「マサ、彼は調子を取り戻しつつある」「彼が良い打者だということは分かっている」と称えていることも紹介している。 またトピックでは、チーム成績にも言及しており、「レッドソックスにとっては今がエキサイティングな時期だ」と指摘。5日のヤンキース戦までの結果を振り返り、「彼らは今シーズン、華やかなスタートではなかったが、今では5連勝、20戦中15勝している。金曜日の終盤の劇的な盛り上がりにより、ボストンはシーズン最高の勝率を記録し48勝39敗となった」と記している。 敵地を沈黙させた一撃は、吉田の持ち前のバットコントロールに加え勝負強さも発揮された。レッドソックスは7月6日のヤンキースとのカード2戦目は4-14で敗れ連勝は止まったものの、吉田はこのゲームでも1安打1打点をマークしている。連日、結果を残している背番号7は夏場を迎え、少しずつ本来の姿を取り戻そうとしている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]