北朝鮮 23年は4年ぶりプラス成長=コロナ収束・国境開放で
【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が20日発表した「北朝鮮の主要統計指標」によると、北朝鮮の2023年の実質国内総生産(GDP)は前年比3.1%増加した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて行われていた国境の封鎖が緩和されたことが後押しし、対中国を中心に貿易額が大幅に増加した。 北朝鮮の名目GDPは昨年40兆2000億ウォン(約4兆3575億円)で 韓国(2401兆2000億ウォン)の約60分の1(1.7%)となり前年と同程度の格差が維持された。 北朝鮮の実質GDPは2020年に前年比4.5%減を記録してから22年まで前年を割り込んだが、4年ぶりに増加した。建設業(8.2%)、鉱工業(4.9%)が成長をけん引した。 1人当たり国民総所得(GNI)は159万ウォンで、韓国(4725万ウォン)との所得格差は29.7倍となり、前年(31.8倍)からやや縮まった。 北朝鮮の作物生産量は482万トンで、前年比6.9%増加した。韓国(430万トン)より52万トン多い。 コメの生産量は211万トンで1.7%増えた。韓国(370万トン)の57.0%程度だった。 統計庁の関係者は「新型コロナによる国境統制が緩和され成長率が増加に転じた」とし、作物生産料が増加した点も注目されると説明した。 北朝鮮の23年の貿易総額は27億7000万ドル(約4357億円)で前年比74.6%増加した。韓国(1兆2748億ドル)との差は460倍で前年(892倍)の半分程度に縮まった。 輸出額は104.4%増の3億3000万ドル、輸入額は71.3%増の24億4000万ドルだった。 最大の輸入品目は「鉱物性燃料、鉱物油」で全体の18.4%を占めた。 最大の貿易相手国は中国で全体の98.3%を締めた。前年(96.7%)より依存度が高まった。 23年時点の北朝鮮の人口は2578万人で、前年から9万人増えた。韓国の人口(5171万人)の半分程度だ。 平均寿命は男性が72.1歳、女性が78.6歳で、韓国と比べて男性は8.5歳、女性は7.8歳短い。
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