箱根路に刻まれた“絆の乾杯” 青山学院大の田中悠登と片山宗哉「最高の相棒です」
第101回箱根駅伝は、青山学院大学が2年連続8回目の総合優勝を達成。レース中に話題となったのは、9区を走った田中悠登選手(4年生)と給水係の片山宗哉選手(4年生)がみせたワンシーンです。 【画像】セルフ実況でタスキを渡す青山学院大学・9区の田中悠登選手と10区・小河原陽琉選手 それは、9区の横浜駅前の給水ポイント。9区を走る主将の田中選手は、同学年で仲良しの片山選手から力水を受け取り、なんと2人はボトルで乾杯します。片山選手は4年間、一度も箱根駅伝の出場は叶いませんでしたが、最後は友と2人で箱根路を駆けました。
原晋監督はこのシーンを振り返り、「あんなの見たことない!ええ加減にしてくれよ!と思いましたよね」とツッコミつつ、「それが青学らしくていいんです」と笑顔をみせます。 大会後、片山選手は乾杯をした理由を説明。「笑わせてほしいっていうのが彼からのお願いだったので、僕が飲むのが一番面白いかなと思って、朝提案したんです。『給水僕も飲みたいんだけど、よかったら乾杯しない?』みたいな感じで」と明かしました。 その話を聞いた瞬間を田中選手は「もうはてなマークですよね。何言ってるの?って」と笑顔。また、そのときの映像を見返した2人は「はい、そこからの、かんぱーい、いいっすねタイミングが。完璧だね」と息ぴったり。田中選手は「ずっと励まし合ってやってきたので、最高の相棒です」と4年間苦楽をともにした友との絆を語りました。