【株主重視策も追い風に】年間配当金2000万円生活の億り人・かんち氏が伝授する「長く持ち続けたい」高配当銘柄の選び方 注目すべきは「4%の壁」
「4%の壁」で判断する理由
別掲の表はかんち氏が選んだ高配当銘柄だ。選ぶ際は「配当利回り」がポイントになる。株価が高くなると配当利回りが低くなり、株価が低くなると配当利回りが高くなるが、かんち氏は「4%の壁」に注目する。 「高配当銘柄は、配当利回りが4%を超えたら買い時です。銀行や総合商社は投資環境がよく、高配当銘柄の代表格と言えますが、現在、株価の上昇で配当利回りが4%を切っている銘柄もある。こうした場合、4%を超えるのを待ってから購入するといいでしょう」
増配が続いている銘柄も狙い目になる。 「連続増配の銘柄は持っているだけで資産が増えていきます。選ぶ際は証券会社の銘柄検索機能(スクリーニングツール)で、『配当利回り4%以上』『増収増益』『連続増配』といった条件でリストアップします。どの銘柄も年に数度は一時的な要因で株価が下がるので、そのタイミングで買っていくのが賢い投資法です」 高配当銘柄に加え、自社商品やサービスなどの優待品がもらえる「優待銘柄」と組み合わせる手もあるという。 「株主優待は日本独自の制度で、様々に活用できます。たとえば外食が多い人はファミレスや居酒屋の優待がある銘柄で生活費を補えば、浮いた資金を投資に回せる。高配当銘柄を中心にしながら、組み合わせて考えるのがよいでしょう」 少しずつ高配当銘柄を買い増していくことで、配当収入が生活の確かな支えになる可能性がある。 ※週刊ポスト2024年12月27日号