38年ぶりに仏像の御開帳 前回はハプニングも…熊本・南阿蘇村
日テレNEWS NNN
熊本県南阿蘇村にあるお寺で38年ぶりに行われた仏像の御開帳。実は前回、あるハプニングが…。カメラはその瞬間をとらえていました。 南阿蘇村にある清水寺。38年ぶりにお堂に安置されている千手観音像が御開帳されました。住職となって初めての御開帳となる本田清道さん、緊張した様子です。 20代目住職・本田清道さん「今からですね。無事に、皆さんが何事もなく1日が終われば、大役は終わったかなと思います」 何事もなく1日が終わってほしい…?本田住職には38年前のハプニングが脳裏をよぎっていました。 38年ぶりに本尊の千手観音像が開帳された南阿蘇村の清水寺。38年前の御開帳の映像が残っています。1986年3月20日、この日も多くの人が参拝に訪れていました。そしてこの後、ハプニングが。 なんと参拝者の重さで御堂の床が抜けたのです。 本田さん「私は法要が終わった後、後ろの方で『皆さんどうぞ前へ』と案内をしていたんですよ。後ろにおって前を見たら何人か姿が消えたけん、それでびっくりしたんです」 しかし落ちた人もみんな笑顔。観音様のご加護か、けが人はいなかったということです。 そして迎えた38年ぶりの御開帳にも多くの参拝者が訪れました。 参拝に訪れた人「胸がいっぱいで本当にありがたいです」「何とも言えないですね。心が落ち着きます。ここが落ちたでしょ。床が。その時来てました。だから2回目です」 無事に御開帳が終わった住職は… 本田さん「今年は天候に恵まれて、皆さん元気にお参りされて、元気に帰られたのが一番かなと思います。私の大役は終わりましたのでホッとしました」 次の御開帳は次の住職の代になるということです。